Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

茨城総合本部指導会 信心こそ一切の母体

1969.11.29 「池田大作講演集」第2巻

前後
3  信心が一切の根本・土台
 次に申し上げておきたいことは、広宣流布の多岐にわたる活動といっても、その戦いの主体、根本は、あくまでも創価学会であるということであります。信心の母体なくして、王仏冥合は成り立たない。創価学会こそ、末法唯一の大和合僧団であり、この和合僧団を離れて、名聞名利に陥ってしまったならば、どのように花々しい戦いを展開したとしても、結局は日蓮大聖人のご精神に師敵対することになる。そして結句は、国家・人類に災難が招来されるということを知っていただきたいのです。
 故に、いかに晴れやかな時代が到来しようとも、信心が、一切の根本・土台であるということを、絶対に忘れないでいただきたい。(大拍手)妙法にのっとった自転・公転の活動なくして、真実の宿命転換、そしてまた幸福と繁栄、平和はありえないのです。今後十年、二十年、五十年先の将来のことを考え、この原理を再確認しておきたいのです。
 明年は、皆さん方のご支援により、会長就任満十年を迎えますが、わずか十年間の短期日で、学会は日本の将来、進路を決定すべき第三勢力に成長した。この未曾有の大発展あることを、十年前には誰人も予想だにしていなかった。評論家や学者は、こぞって批判し、前途を否定していたが、これらの予想は全て完全に裏切られております。
 その根本の力は何であったかといえば、信心と団結以外にない。建設期において、大発展の原因が信心と団結であったが故に、未来にわたっても、同じく信心と団結さえあれば、更に進展し、勝利の歴史を刻んでいけるということを、どうか銘記していただきたい。(大拍手)
 また、団結のきずなの根本はなんであるかといえば、それは、信心であります。生命の発露である信心の二字のなかには、英知も情熱も、リーダーとしての要素も、親切、誠実、真心等等も全て入っている。信心は決して観念ではない。宇宙の大リズムである妙法を信じ、それを一切の根幹としていけば、全てのものがそなわってくるのです。
 したがって、信心に立った一人の人が、柔和忍辱の衣を着て、燃え上がるような情熱で全員を包容しながら進んでいけば、依正不二、一念三千の原理に基づき、全体が仲良く協調し、グングン前進していくことができる。その反対に、他の人に責任を転嫁し、感情に流されているあいだは、団結ある前進は不可能であるといっておきたい。
 そのためにも、題目を心豊かに唱え、日々成長していくことが大切です。成長して新しい土台をつくり、その土台を規範にまた成長していく――このことを繰り返していくのが、人間として最も尊い生き方であると思いますが、いかがでしょうか。(大拍手)
 不信と打算のみが支配する一般社会にあっても、本源的に信頼を回復する源泉は、信心しかない。どうか、信心を根本に、日々前進し、たゆまず自己自身を研鑽していつていただきたい。(大拍手)

1
3