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日蓮大聖人・池田大作

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御本尊送りの心構え  

「池田大作講演集」第1巻

前後
5  御授戒に行く場合は、まえもって相手の人に、寺院に行く時間、待ち合わせの場所、寺院名とその所在地等までも、よく教えてあげてほしいものです。ただ「あすは御授戒ですよ。私が迎えに行きますから待っていてください」では、相手の人も困るでしょう。どういうところに行くのか、何時ごろ帰ってこられるのか、そういうことがはっきりしていると、行く人も安心すると思うのです。
 また「魔難はずば正法と知るべからず」の御金言もある通り、いったんは入信を決意しても、その後、周囲の反対にあって″初志″がひるがえってしまう場合があります。少しでも心配だなと思ったときは「難を乗り越える信心」の大切なことをよく訴え、せっかくの発心を水泡に帰するようなことのないようにしてあげていただきたいものです。
 更に、寺院の御供養についても、その精神はどうあるべきか等、懇切丁寧な指導をお願いしたい。現在、御本尊をいただくときは、原則として五百円の御供養を添えることになっています。しかし御供養は、あくまでも私達の真心の表現であり、単なる金額の問題ではありません。ときに生活に困った貧しい人があれば、その人の境遇に応じた真心の御供養であってよいのです。要は、新しい入信者をどうしたら幸せにできるか、安心して信心させられるかという問題であり、そのための臨機応変な処置、行動が大事になってくるのです。原則論は当然必要ですが、そのために型にはまった考えに陥ることは、愚かなことです。
 私としては皆さん方が心苦しく感ずるような活動は少しもないようにしてあげたいのです。創価学会のこの美しい和合僧団のなかにあって、同志が苦しい思いをするような活動は、一つとしてあってはなりません。活動すればするほど功徳が満ち、心に喜びがいてくる。戦いは苦しかったが、やりがいのある毎日であった――全ての同志が、心の底からそう実感できる学会活動であっていただきたいのです。皆さん方は大きく胸を張り、伸びのびと戦っていってください。(拍手)

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