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日蓮大聖人・池田大作

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青年部幹部会 ″源氏″の精神貫こう

1968.3.13 「池田大作講演集」第1巻

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4  "源氏"の革命精神で
 きようは、諸君と一緒に″花の源義経"を歌いたい。(拍手)
 これは私がまえから非常に好きであった歌です。歌の意味は、おのおの、どうとろうとも自由です。いつも堅苦しい歌だけを歌わなくてはならないということはありません。(笑い)幅広く、洋々と、なんでも歌っていきたい。ちようど、三月四月は花の季節です。この″花の源義経"ぐらい歌って、青春を謳歌するのも、無意味ではないと思います。
 そのなかに「おごる平家の赤旗に、立つや源氏の白い旗、ひよどり越えてひた押しに、扇の的を射ち落とし、もくずと砕く壇の浦」との一節は、我々の立ち場にあてはめて、さまざまに意味のあることを感ずるものであります。
 「おごる平家の赤旗に」――「おごる平家」とは、保守政権です。本当におごりたかぶっている。権力をふるって、真面目な民衆をどれほど痛めつけているかしれない。″赤旗"だから、左翼のほうも入ってしまう。(笑い)「立つや源氏の白い旗」――我々は、″源氏"でいかなくてはいけない。弱冠二十何歳の義経の闘争を歌ったところでしょう。
 「ひよどり越えてひた押しに」――これは奇襲作戦です。その陰には、草の実党の懸命な闘争があった。「扇の的を射ち落とし」――これも、彼の部下がやったことです。みんなも、戦いにおいては、扇の的をはずして、見当はずれのところを射ているようではいけない。(笑い)
 「もくずと砕く壇の浦」――おごりたかぶった人間やその勢力を徹底的に打ち破り、打ち砕いていく、その正義と信念の戦いです。こういう気持ちで進んでいこうではありませんか。(拍手)
 私は、義経のごとく戦ってきたつもりです。皆さん方も″義経″になってください。我々は″源氏″でいこう。それも、古くさい、悲惨な最期を遂げるような義経ではなく、近代的な、妙法の義経として、現代に、また未来に生きる″花の義経″として、ロマンあふれる革命児になっていただきたい。
 皆さん方の幸せと、諸君の健闘を心からお祈りして、私の話を終わります。(拍手)

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