Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第17回女子部総会 生涯、清らかに人間解放の先駆を

1968.10.20 「池田大作講演集」第1巻

前後
7  御書こそ永遠の一書
 次に、教学のことに関して中し上げたい。女子部は教学で立ちなさいというのが、恩師戸田前会長の遺訓でありました。
 教学は、第一に目的観を開き、正しい人生観、社会観をもつために学ぶものである。
 第二に、信心の支え、実践の糧として学ぶものである。
 第三に、日々、成長し、前進するために学ぶものである。
 第四に、指導力を養い、後輩を指導するために学ぶものである。
 したがって、まさに、新時代に生きる、戦う近代女性の必須条件といっても過言でない。
 イギリスの大文学者ディズレーリは「一書の人を恐れよ」と述べておりますが、本当に偉大な思想をもった一書を深く読みきった人は、最も強いものであります。
 一書といえば、ゲーテにしても、ダンテ、ミルトンにしても、全てバイブルであったことはまぎれもない事実であります。これに対し、私どもの一書は御書である。御書を一生涯、学びゆく一書として心肝に染めていく人は、必ず成長し、発展していくことは間違いない。あくまで、御書が根本であり幹であります。あとは全部、従であり枝葉であります。したがって、未来の建設は、まず根幹の御書を学ぶことから始めていただきたい。私も御書を真剣に拝読することを始めますから、女子部幹部の皆さん方も、一緒に学び、未来に向かって、更にもう一歩成長をしていこうではありませんか。(大拍手)
8  学会に根を張り社会に乱舞
 次に、末法でただ一つの和合僧団である我が学会を大事にしていきたいということを重ねて申し上げたい。創価学会は、皆さん方全員の学会であり、日本の人々の学会である。のみならず、もはや全人類のための学会といってもいいすぎではない。
 したがって、学会を支え学会を守る人は、即、令法久住の人であり、とりもなおさず、自分自身を支え、そしてまた社会を支え、全世界を支え、守ることに通ずると自覚していただきたい。皆さん全員が、学会に深く根を張り、学会を我が心の依所、自分の家と心得て、常にここから出発して、思うがままに社会に乱舞し、生ききっていっていただきたい。(拍手)
 信心、そして学会に根を張っている人は、将来、絶対に栄えていくでありましょう。どんなに風雪があろうが霜が降ろうが、大地に深く根を張った草木は、必ず再び春の陽光を浴びて、芽を出し、葉を茂らせ、花を咲かせていくことは、道理なのであります。それに反し、大地に根を張らずして枯れきった草木は、時がきても再び花を咲かせることができません。
 このたびのメキシコ・オリンピックでは、聖火の最終ランナーが、二十歳の女性であった。皆さん方は、どうか、二十一世紀の開幕を告げる、平和と栄光の妙法の聖火を高く掲げて走るランナーであっていただきたい。(拍手)
 そのランナーは、人々の胸中に希望の灯を点火していく最も尊いランナーである。こういう深い使命と有意義な人生を歩んでいることを、自覚したランナーであっていただきたい。(拍手)
 最後に、皆さん方の健闘と健康を心から念じて私のあいさつといたします。(大拍手)

1
7