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日蓮大聖人・池田大作

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鉄の団結で進もう 東北第三本部地区部長会

1965.5.22 「会長講演集」第13巻

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2  仏法は勝負です。勝たねばならない。勝つ根幹は何か。題目です。信心です。
 理想は理想として、年配者の方は早くなくなる人もいるかもしれない。しかしその信心、哲学、幸福への絶対条件であるこの学会精神、これだけは、お子さんに、お孫さんに伝えていきなさい。
 そのお子さん、お孫さんが勝ったならば、それはぜんぶ皆さん方が勝ったと等しい。本末究竟して等しいのです。その決意でやっていけば、どれほど楽しいいくさであるか、どんな苦難があっても、ぜんぶ変毒為薬され、楽しい仏道修行に変わります。
 傲慢無礼な英雄の姿をしたり、いまの動物みたいな政治家や、資本家などは、人をへいげいし、虫けらのごとくに思っている。どんな事故があろうが「そのぐらいしようがないだろう。あたりまえだ。犠牲が出るのはとうぜんだ」というぐあいに、口で「人を思う」などということをいうかもしれない。だが、心のなかでは野獣のごとく、平然として、無神経できているのが、いまの指導階層です。
 私はそんな生き方はしません。せめて、御本尊様に照らされて、自分の使命と、皆さん方を守っていくことに対してだけは、全神経を費やしていく。それでからだが悪くなろうが、疲れようが、皆さん方に誠意を尽くしていきたい。私はこれで一生涯とおして、いく決心であります。
 私はひとりも犠牲者を出したくありません。皆さん方も、のびのびと事故を起こさないように、価値的に戦ってください。ひとりでも事故を起こせば私は苦しみます。
 それは、これだけたんさんの人が大闘争をし、少しぐらい事故が起こることも、やむをえない場合がある。そういうことは、私もよく知っております。しかし私は、御本尊様のことについては、また、創価学会、総本山のことについては、皆さん方のことについては、最高責任者です。
 また、自分自身のことについてはつねに反省し、気をつかいます。神経質になります。なぜかならば責任があるからです。私は豪傑主義などということは大きらいです。英雄主義などということも大きらいです。人間性、そのままでいきたいのです。偉いなどという考えを、微塵ももちません。あくまでも人間性で皆さん方が事故がないように心をくばりたい。せめてそれで自分の使命を達成したい。
 なんにも私を偉くする必要もありません。偉くもなりたくありません。ちやほやされることも大きらいです。ただ責任を、誠実こめて、まっすぐに、私は大聖人のおおせどおり、恩師戸田先生のおおせどおり、皆さん方に尽くしきっていきたい。
 守り切っていきたい。これが私のいつわらざる心情であります。(拍手)
 三障四魔ならびに三類の強敵に対しては、轟然たる態度でまいります。なにも恐れません。そして、皆さん方の道を開き、皆さん方のお子さん方、お孫さん方が活躍できる妙法の道だけは、私がりっぱに開いてまいりますから、安心してついていらっしゃい。(拍手)
 むりをする必要もありません。犠牲になってもいけません。なる必要もありません。私とともに、道理正しく、着実に、地道に進みなさい、ちゃんと御本尊様が解決してくださいます。時が解決してくれます。
 因果倶時の、その蓮華の花が、ちゃんと生活のうえに咲いてまいります。御本尊様だけは放してはいけない。信心だけは強盛でいきなさい。学会とだけは離れないほうがいい。離れれば損です。血脈が切れてしまう。
 それは、きのうも青森で講義しました「生死一大事血脈抄」に、厳然とあります。その他の御書にもたんさん、その原理が説かれている御書はございます。自分かってで申し上げるのではけっしてありません。
 いっしょに、青年らしく、若々しく、どんな年配者であろうが、老人であろうが、青年会長といっしょに進んでください。(拍手)

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