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信心欠けば空回り 東京第三本部地区部長会

1965.4.20 「会長講演集」第13巻

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3  これが民衆からの盛り上がりです。民主主義です。これが無血革命の姿です。他の政党やなにかとはぜんぜん違う。その意味において、皆さん方が、さらに信心強盛になられ、人間革命され、福運を積まれ、偉大なる仏法の大功徳をうけた実証を示しきっていただきたいのであります。それが私のお願いです。そして皆さん方は、全員が政界に立つわけでもない。やはり、やむをえないおのおのの役目があります。しかし、皆さん方のお子さんのためにも、お孫さんのためにも戦っていただきたい。令法久住のためにも戦っていただきたいのです。
 ひじょうに私は生意気なことをいうようでありますが、二十年、三十年先の構想まで手は打っておりますし、そのようにしていきます。皆さん方のお子さん方といっしょに総決起する時を楽しみにしております。なぜかならば、若い会長ですから、右を見ても左を見ても、年配者や、だいたい同じ年の人が多すぎる。先輩は尊敬しなければならない。年配者は大事にしなければならない。そこへくると、皆さん方のお子さんは、いくら年配者でも私よりか年が上の人は少ないと思う。(笑い)
 初めて私は私なりに「さあ、おとうさんやおかあさんや先輩が土台をつくってくれたぞ。あとはその上に踊り出て、ひのき舞台として私といっしょに最後の総仕上げをしようじゃないか」こういうふうにいいたいと思うのですけれども、ご援助お願いします。(拍手)
 第三本部関係は、私も第三代でありますゆえに、ひじょうに縁が深いのです。昭和三十五年の四月十九日に、私が会長となることを引き受けたのです。きょうは二十日でありますが、じっさいは二十日から実質の会長としての指揮をとりはじめたのであります。満五年前のきょうから始まったのです。また第三本部で、第三代として、きょうは心待ちにしてまいりました。
 大聖人様は、立正安国論をおしたためになり、いっさいの邪宗を破折せよと師子吼されました。立正安国論に始まって、立正安国論に終わるというのが、日興上人様のご説法です。また代々の日蓮正宗の骨髄であります。したがって、創価学会は立ち上がった。いっさいの邪宗教を破折してまいりました。名実ともに日本第一の日蓮正宗になりました。本尊流布をいたしました。このおほめのことばは、おのおの大聖人様からいただけることを確信していただきたい。
 ともに立正安国論ということは、王仏冥合論と拝読するのです。生死一大事血脈ということばがある。天台流でいけば生死一大事血脈。大聖人様のご観心から申し上げれば南無妙法蓮華経の七文字と拝するのです。立正安国論も同じです。立正安国論ということは五重相対で、いっさい日寛上人様がお説きあそばされておりますが、一口に再往を申し上げれば、王仏冥合論となります。したがって、邪宗破折から始まって、今日まで大戦果をあげました。こんどは王仏冥合論としての立場から、最後は立正安国論に終わるのですから、立正安国論に終わる形態は、王仏冥合論と拝しての実践活動になるのです。
 おおぜいの同志を国会におくり、最後の最後まで、私がいずれにしても王仏冥合の指導者であることは間違いありません。私も皆さん方のご要望に、ご期待にそうように、断じて広宣流布の総仕上げまでのクサビは打ちきってまいりますから、私とともに戦ってください。(拍手)
4  安心して信心していきなさい。なにも恐れずに、御本尊をだきしめして、信心しきっていきなさい。また今回の戦いも、さまざまな困難があるかもしれませんが、ゆうゆうとやってください。頭を使って、賢明なるいくさをしていただきたい。終わったときには、いちだんと成長したといえるようになっていただきたい。これだけでいいのです。
 長い長い旅路ですから、あせらず、折伏に対しても、選挙の戦いに対しても、えみをたたえて、口笛を吹くぐらいの気持ちで指揮をとっていかなければいけないと思います。今回の戦いにおいても、長い戦いにおいても、そのぐらいの余裕をもつ。それであって、根底の信心は、燃え上がるような信心、闘魂、求道精神、これを失わなければ、りっぱな水の信心であります。
 水の上に鳥がゆうゆうと泳いでいる。ゆうゆうと泳いでいるようであるけれども、皆の見えない水の下では、だが、鳥自信ちゃんと一生懸命、足で水をかいているのです。これを忘れていけません。新幹線もスーッとゆうゆうと突っ走っているみたいであるけれども、運転手や、責任ある車掌やなんかは、そうとう責任を感じて緊張している。ところが全体からみればゆうゆうとしている。
 皆さん方は、全体的においては、ゆうゆうとした姿で指揮をとり、また地区員ひとりひとりに対しては深い深い自覚を忘れないでめんどうを見、指揮をとっていただきたい。くどいようでありますけれども、これだけ申し上げまして、皆さん方のご健闘と、ご健康をお祈り申し上げまして本日の地区部長会といたします。きょうは早くお休みになってください。また班長、班担の皆さん方、地区員の皆さん方にも、くれぐれもよろしくお伝えください。からだを大事にして信心していきなさい、戦いをしていきなさいということをお伝えになってください。たいへんにご苦労さまでございました。

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