Nichiren・Ikeda
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一切の源泉は題目
指導会
1964.11.4 「会長講演集」第12巻
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5 学者は学問を研究しきっていくのが学者の使命です。いまの学者は、昔のようにりっぱな学者が少なくなって、利害がひじょうにさとい。数えあげれば、きりがないし、嘆かわしいかぎりです。
ほんとうにりっぱな学者であるならば、やはりその道における研究態度に対して、だれびとも尊敬するし、また知らない仏法に対しても、まじめに、真剣に認識しようとする態度があるわけです。また、おすもうさんは、真剣に強い力士になる。
横綱になろうと努力していくことがとうぜんであります。それが遊んでばかりいたり、マージャンばかりやってしまったら、これはまずいです。力をつけていこう、うんとけいこをしていこう、それが真髄にならなくてはなりません。
小説家は小説家として、表現を最高度に発揮して、美の価値を与えよう。社会の事業を民衆に訴えていこう等との使命があります。宗教家は俗にいうことばでいえば、衆生済度です。だがエロチックな小説ばかり書いて、人気者のつもりで金をもうけている。すべてその本髄、使命を忘れているのです。まあ、いっさいのことが大同小異で本末究竟の世の中であり、顛倒の世の中でありますから、あたりまえのように考えている。
私どもの使命は、あくまでも王仏冥合の表現、信心、そしてまた実践の源泉は題目をあげきっていくこと、これに尽きると思います。皆さん方のご健闘と成長とを心から御本尊様にご祈念しておきました。しっかりがんばってください。かんたんですけれども、以上をもって私のあいさつといたします。(大拍手)