Nichiren・Ikeda
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栄光ある力走を
特別指導会
1964.10.2 「会長講演集」第12巻
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3 また、さきほどある評論家の人がみえまして、いろいろと話をしていきました。
その中で私は「確信」というものは、ほんとうに強いものだと、百の理論よりも一つの確信にはしかず。ちょうど東海道方面で、ある会合があった。百人前後の会合といっておりました。その中で地区部長に、ある人が「もし小選挙区制になったらどうしますか。われわれはどうしたらよいのですか」と質問していたという。
その評論家もその会合に出ていたわけです。地区部長はなんにも答えられなかった。または答えなかったのか。その時に、ある女子部の区長が立ち上がって「小選挙区制がしかれるようなことがもしかあったならば、私どもは本部の指示を待とうではないか。かならず本部の指示かあるであろう。その時は国会前で会長が“死ね”といえば死にましょう。“生きろ”といえば生きましょう。どんな戦いでもその指示を待とうではありませんか。それまでは一生懸命、信心に励めばいいではありませんか」という意味のことをいったそうです。「かならずその時、時に応じて指導があるではないか。そんな心配する必要はない」と立ち上がっていったそうです。その時に百人の人は水を打ったように「ああそうだ」と、いっぺんでわかったそうです。その評論家もひじょうに胸にくるものがあったと、なるほど学会は強いものだと感嘆した。このような意味のことをいっておりました。(拍手)
皆さん方もいくら御書を知り、りっぱな口をきき、なんでも観念的には知ってきても、大事な時に後輩に確信を与え、同志に偉大なる力を与えることができなかったならば、なんにもなりません。強いものは確信です。大事なものは確信です。確信は信心です。
その確信ある幹部とし、大幹部として、ゆうゆうと一生成仏のために、そしてまた広宣流布のために、私とともに前進していただきたいのであります。このことを心から念願いたしまして私の話とさせていただきます。