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日蓮大聖人・池田大作

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王仏冥合になう女性に 夏季講習会第5期・女子部合唱コンクール

1964.8.11 「会長講演集」第11巻

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2  したがって、どうすればよいか、それはなんといっても信心強盛に生き貫きとおすことです。そのうえに教養も積み、いろいろの学問もし、福運をもつこと、それがいっさいの将来の人生の確立をしきる基盤になるわけです。
 創価学会の指導には、日蓮大聖人様の仏法がぜんぶ含まれております。塵ももらさず含まれているのです。なんのむだもなく、いっさいが幸福へ幸福へと行ける、その方向を示し実践をしているのが皆さん方の行動であります。私たちの実践であります。
 したがって、皆さん方が小さい感情や、また疑いを起こして落ちていくことのないように、希望に燃えきってすすんでいきなさい。無上宝聚不求自得です。かならずおのおのその人その人の境遇に応じ、その人その人の性格に応じ、その人その人の家庭に応じ、絶対に幸福になることだけは間違いないと断言しますから、あせらないでやっていきなさい。信心だけはまっとうしていきなさい。
 学会はまじめについていらっしゃい。その人が最後に不幸であったならば、ひとりでも不幸であったならば御本尊様はウソです。創価学会もウソです。そんなことはありません。そうでなくして、自分の心が乱れている、自分の信心が弱い、自分が成長しない、そういうところから結果が出ないだけのことであって、それは自分自身の心の奥をたどれば、自分自身がいちばん知っていることであります。
 どうかひとつ、皆さん方の成果と、あやまちのない長い長い人生の基盤をつくっていただきたいことをお祈り申し上げます。
3  女子部の人が成長することは、ちょっとみると、そんな広宣流布に偉大なる影響がないように見がちな人もおりますが、そうではないのです。
 よく私は申し上げるのですが、ということは、女子部の人は、まず竜女の原理からいっても、おとうさんというものは、おにいさんでもそうですが、絶対、娘ならびに妹がかわいいものなのです。男というものはいくじがないもので、どうしても弱いものなのです。皆さん方が「おとうさん、おこづかい――」(笑い)といえば「弱った、なんとかしなければならないな」という心になる。(笑い)現実になければどうしようもないけれども、そう思われるような、そうさせていけるようなお嬢さんでなければいけません。
 「おとうさん、あんた謗法を、勤行しなさい」――(笑い)そういう必要は、けっしてありません。それで結婚していく――。一つの夫婦の場合においても、皆さん方、女性が土台になるのです。
 女は“身”であり、男は“羽”です。女は“身”であり、男は“足”です。その身がじょうぶでなければ、足や羽は動かない。すなわち主人が社会にあって、また王仏冥合の戦いにあって一生成仏の信心にあって、堂々と、ゆうゆうと活躍できるのは、なんといっても婦人の力です。
 今度は、お子さんができます。そのお子さんが、どのように成長するか、りっぱになるか、不良にするか、広宣流布の人材にできるか、社会のりっぱな指導者にできるかできないか、婦人で決まります。
 主人はいつも会社へ行っていたり、座談会へ行ったり、座談会もとうぜん必要ですが、なかなか教育できないものです。婦人の影響が大きいのです。これは絶対的なものです。
4  その意味において、まず、おとうさん、おにいさんを動かす、男性を動かしていく一つの女子部の原動力、それから結婚して主人を動かしていくのも、これも女子部の原動力、また、お子さん方をりっぱに成長させ、指導者にしていく原動力も婦人部が基になる。女子部が基になると考えた場合には、壮年、男子部、女子部だというけれども、長い目から、広い目からみれば、どこがいちぱなキーポイントになるかといえば、私は「女子部である」と、こう確信するのです。
 したがって、自信をもち、偉大なる影響力があるのだという自覚をもった信心であれば、それだけの功徳をうけられます。成長は早いのです。そのことを忘れないように、仲良くがんばっていきなさい。
 ひとりひとりになった場合には、どうしても苦しい場合や寂しい場合がありますが、このように集まってみれば異体同心の歓喜に満ちた、他の世界ではありえない和合僧の尊い美しい姿があるのですから、寂しくなったり、退転しかかったら「部隊長のところへ、また部隊の会合のところへ、また講習会へ、はせ参じていこう」と、その勇気だけは絶対に忘れないようにしていただきたいのです。それだけお約束申し上げて、私の激励といたします。ご苦労さまでした。

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