Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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王仏冥合の革命児 入仏落成式

1963.12.27 「会長講演集」第10巻

前後
2  昨日、前橋会館の落成式が終わりました。十年か十何年前かに理事長がやはりそちらへ行かれまして、ある病院でどうしても講義にこられない肺結核の人がいて、そのときの思い出話をしてくれました。今度行ったならば、その当時動けなかったような人が、いま班長になり、地区部長になって第一戦で戦っているという事実であります。
 そしてまた柏原先生からも話を聞いたのですが、前橋はまだ五十世帯のとき、班長は庭山さんで、そのときの組長級はみんな貧乏なやお屋さんであったり、サカナ屋さんであったり、自転車屋さんであったり、貧乏のどん底でありました。その同志が大御本尊様をだきしめて、五年、十年と戦いきって、いまでは、またある人は地区部長に、ある人は班長になって、そして前橋、群馬のほうの広宣流布の礎になっているということを聞きました。まことに心強いかぎりであり、学会っ子は強い、このように深く胸をうたれたわけなのであります。
 十年、十五年信心して、それだけ悪戦苦闘して戦ってくれば、ぜんぶが大幹部になってもとうぜんなのですけれども、その人その人の立ち場もあるし、指導力の問題もありますし、その前後は私にとっては、そしてまた、根本は御本尊様に対してみるならば、平等であると思うのです。
 ある人は大幹部になり、ある人は地区部長、班長、組長であっても、その信心、学会精神は私は平等であり、もっとも尊い信心の姿である、このように思うわけであります。

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