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日蓮大聖人・池田大作

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待望の平和革命 九州男子部幹部会

1963.11.24 「会長講演集」第10巻

前後
3  戸田先生がなくなる寸前に「九州男子よろしく頼む」と申されたわけであります。
 願わくは、きょう集まった三千人の幹部が、全国の青年部に先駆けて、十年、二十年、いな一生涯、絶対に王仏冥合実現のために私とともに大御本尊様をだきしめて、死んでいくということを誓い合いたいのでありますが、どうでしょうか。(拍手)
 では約束をしました。
 それで、さきほど九州男子の歌を聞きました。とくに第二番目のところに「東洋先駆の旗じるし、ゴビのさばくへ、コンロンヘ、アジアに開く平和郷、九州男子の大使命」という歌詞を聞いたときに、どうしても地の利、そしてまた過去の因縁からみて、九州男子が東洋へ、また、世界へ進んでいってもらいたいという気持ちになったのであります。
 東洋へ、また世界のほうへクサビを打ったのは、九州男子でなくて、私が先に行ってまいりました。江戸っ子のほうが行ってしまいました。だが、それはそれとして、あとにつづいていただきたい。仕上げは九州男子にやっていただきたいと思います。
 西洋のあらゆる哲学も、ぜんぶ全世界に流布されきってまいりました。プラトンの哲学、アリストテレスの哲学、ソクラテスの哲学、そしてまたカントの哲学、そして共産主義の哲学、ぜんぶ国境を越えて、くまなく流布されている現状であります。
 また東洋の哲学である孔子の哲学、荀子の哲学、または孟子の哲学も、日本の国に、そしてまた東洋へ、世界へ流布されております。文化、そして哲学思想には国境はありません。
 いま、どんなに大聖人様の哲学を、それは翻訳が少ないもので、あまり世界にはひろがりきっていないといってもやむをえませんが、どこの国が「やあ、唯心主義のほうがいい、または唯物主義のほうがいい、実存主義のほうがいい」と、こういっても、また、その指導者が「いやあ日蓮正宗創価学会は、これはもうぐんぐん進んでこわいくらいだから、うちへ入れない」などといっても、時代の流れ、民衆の要求というものは、太陽が東からどんどんあらゆる雲を打ち破ってのぼっていくようなものです。高いところの水が低いところへ流れていくようなものであります。
 末法万年尽未来際の衆生をお救いくださる大聖人様の、大御本尊様であり大生命哲学であります。偏狭な、また、腹のできていない指導者が、途中において少しはいるかもしれません。だが、大聖人様のご予言は、ぜんぶ達成されることはとうぜんであり、過去のあらゆる哲学思想が日本の国にはいり、世界に流布されたごとく、今度はそういう観念論でなく、大聖人様の大生命哲学を事実のうえの民衆救済の大原理、大哲学として全世界の人々が、心から信奉することも私は間違いないと断言するのであります。(拍手)
 まだ、学会始まって以来三十数年、大聖人様立宗以来七百十一年、末法万年からみても序分であります。これから何十年の先、何百年、何千年先をもう夢みて、そして現実の第一歩第一歩に強い確信をもって私どもは前進しなくてはならないと思います。
 最後に、皆さん方が、信心においても、現実の社会にあっても、そしてま、おのおのの境遇にあっても、勇気と全体なる自身とをもって、一歩一歩進んでいきたいことを、かさねてお願い申し上げ、激励といたします。(拍手)

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