Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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師子王の心で信心貫こう 北海道第二本部結成大会

1963.11.14 「会長講演集」第10巻

前後
5  釈迦も、天台も、伝教大師も、そしてまた末法の御本仏である日蓮大聖人様もご在世当時は皆、迫害を受けてまいりました。誹謗されてまいりました。とくに大聖人様は御本仏でいらっしゃるがゆえに、悪世末法にご出現の仏さまでありますゆえに、その難は、一重、二重たちいって大きい難でございます。
 仏であってもそうであります。また、いままでの日本の歴史だけをみましても、先覚者はぜんぶ迫害を受けております。吉田松陰しかり、福沢諭吉しかり、そのように難を受けるのはとうぜんであります。軍国主義はなやかなりしとき、自由民権の戦いをした、その思想の持ち主も、皆、牢へはいり迫害を受けております。
 いま創価学会に対し、さまざまな批判や迫害がありましたし、これからもあるでしょう。また、学会の議員の方々に対しても、さまざまの迫害をし誹謗し、バカにする人もありました。いまも多少はあります。これからもあるでしょう。
 だが、わが創価学会は、先覚者です。世間も学会の再建当時から今日にいたるまで、ずいぶん変わって、いまは認識をしかけてまいりました。十年たち二十年たったとき、かならず創価学会に対し、そしてまた公明会の議員に対し、心から感謝し、信頼する日がくるということを私は断言しておきたいのであります。(拍手)
 民衆が心から賛同してくる日も近いでしょう。また歴史が証明します。
 どうか目先のことに、縁に紛動されず、一年や二年の闘争と思わないで、短兵急にあせった心でなくして、十年、二十年、三十年先を夢みながら、絶対の確信をもって師子王の悠々と歩んでいくその心意気をもって、進軍しきっていこうではありませんか。(拍手)
 最後に、大事なことは、開目抄にいわく「つたなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし」と。大事なときに信心を忘れるのが、すなわちわれわれのならいであります。大聖人様は「大事なときこそ御本尊様を忘れてはならない。題目をあげるのだ」と、このようにおおせでございます。そのときこそ「大悪をこれば大善きたる」とおおせのように、変毒為薬、宿命転換ができるのです。それを忘れないでいただきたい。また佐渡御書におおせのように、三障四魔と戦う、三類の強敵と戦う、大事な王仏冥合の戦い、そのときこそ「師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」と。大事なときに師子王の心を出して、自分の責任をまっとうしよう。このときこそ自分がはせさんじて戦おう。こういう心をもった人が仏になれると、このようにおおせでございます。
 どうか、その御金言だけは忘れないで、私とともに、また苦楽をともにしていただきたいことを心からお願い申し上げ、私の話といたします。(拍手)

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