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衆院選に対する態度 第41回本部幹部会

1963.9.27 「会長講演集」第10巻

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3  それで、衆議院選においては、そういうわけで、絶対に公政連としても、創価学会としても、とうぜん、だれも応援しない、ぜんぶ国民として、皆さん方の良識に訴えて、皆さん方の自由行動をしていただきたい、棄権などしないで自由の投票をしていただきたい、このように決めておきたいと思いますけれども、どうでしょうか。(拍手)
 注意をしていただきたいたとは、政治家などというのは利用しかねませんから、びじょうにこすいし、ずるいし、気をつけないと、ちょっとしたおせじに乗っかる場合があるのです。ほんとうにりっぱな為政者であるならば、民衆のことを考え、日本のことを考えます。だが、そういうことを考えるような政治家はほとんどおりません。いないといっても過言ではありません。ぜんぶが自分自身のためであり、利害であり、利用であると断言しきっても私は間違いないといいきっておきます(拍手)
 そのずるさといったら、言語道断であります。(拍手)絶対に創価学会はだまされてはいけません。信ずるのは御本尊様だけしかありません。とくに政治家は絶対に信じられません。
 それで、皆さん方のところへ、または幹部のところへ頼みにいきます。そのときには、どのようにいおうが、それは皆さん方の自由です。「一生懸命信心しなさい」といってもいいし、または「大衆のためにしっかり働きなさい、学会人を守っていきなさい、私個人としては、それは自由にやってあげます」といおうが、あくまでも皆さん方が自由にいってけっこうなのです。
 ただし、組織を利用するようなことがあったならば、その幹部は、その人は、即時除名にいたします。こう決めたいと思いますが、どうでしょうか。(拍手)
 いわんや、残念なことに、先日の都議選において、立川のほうで、保守係の議員にだまされて金を何十万か受け取って、あとで返したらしいですけれども、即座に学会とし、公政連としては除名にしたことがあります。買収にひっかかって法を下げ、自分自身も一生を台なしにしてしまう、そういう不祥事がありました。こじきではあるまいし、尊い学会の組織を利用し、金を取るなどということは、仏法のうえでも国法のうえでも常識のうえでも間違いであります。そういうようなことは絶対にひとりもないようにしていこうではありませんか。(拍手)
4  それで、全国的にぜんぶ個人個人の自由で、公政連も、学会も、ひとりも応援しない、これを大前提にしますが、ただし、二、三年前に名古屋の幹部会で発表し、決定したように“特別の人に対しては”という方式によって、二人ないし三人、これは人物もわりあいによく公政連に対しても、学会に対しても、自民党、社会党を超越して、ひじょうに長いあいだ、真剣に尽くしてきた議員であります。その二人ないし三人までは、公政連としても、なんとか組織をぜんぶあげて応援というわけではないけれども、支援をしてもらいたいと、こういう申し出が私のほうにございました。
 副理事長に、また理事会等にかけまして、その人に対しては、特別にそれでは最小限度、応援してあげようではないかと、このようになりました。それも二人ないし三人だけです。これも最終的には決まっておりませんけれども、もし応援するようになったときには、ご了承願いたいと思いますが、よろしいでしょうか。(拍手)
 いままでの功績ならびに学会に対し、公政連に対する行動等については、理事の方がよく知っておりますので、省略させていただきます。学会として、そしてまた公政連として、自民党、社会党、共産党、民社党等、どこにも関係いたしません。
 あくまでも学会精神、また公政連の目的を目的として、王仏冥合だけを大目的として進んでまいりますから、その点だけはよくご承知おき願いたいと思います。(拍手)
 どうか十月の幹部会のときに元気いっぱいの姿で、また功徳を受け成長した姿でお目にかかりたいと思います。ご苦労さまでございました。(拍手)

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