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日蓮大聖人・池田大作

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信心、日々に前進 秋田会館起工式

1963.9.3 「会長講演集」第10巻

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2  長い長い信心経歴をみた場合に、人生航路をみた場合に、どうしても縁に紛動されたり、信心の感激がなくなってしまう、惰性に流されてしまう。そこに大きい、せっかくの大副運を積めるものをば消してしまう場合が多々あります。
 御本尊様に功徳がないのではなくして、自分自身の信心が止まっているのです。
 「進まざるを退転という」一日一日、月々、年々に一歩一歩、信心が前進をしなければならないわけであります。
 日蓮大聖人様は私どもの信心に対して「もしも寒くて会合へ行くのがイヤだ、もう勉強会へ行くのはイヤだ、学会活動はイヤだ――いまの時代でいえば――そういうふうな気持ちで退転するような者がいるならば、信心が進まないような人がいるならば、その人には極寒地獄を教えよ」(聖人御難事1191㌻)とおおせであります。
 また「暑くて会合なんかバカくさくて行っていられない、暑くていちいち座談会にも行っていられないというような、そういういくじのない人に対しては、焦熱地獄を教えよ。けっして死後の生命はそんなかんたんなものではない」ということを、大聖人様は厳然と訓戒あそばされております。
 また「腹が減って、いちいち会合なんか出ていられない、仕事が忙しくて勤行ができるか、学会活動なんかおかしてくできるか、仏道修行ができるかなどという増上慢の者に対しては、餓鬼道を教えよ」と。
 また仏の弟子として戦う立ち場においては、責任ある行動をとるべき幹部でありながら、臆病にして戦いきることができない場合には「ヘビにあえるカエル、タカにあえるキジのごとく思え、死後においても同じようにヘビに脅かされ食われるカエルのような、そういう宿命となる。タカにあって脅えおののくキジのような、やはり生涯、生命活動をする以外にないのである。だからこそ今世の信心が大事である、どんなことがあっても御本尊様を放してはならない」と、その大聖人様のおことばを胸に体して、おたがいに激励しあい、助け合って、大副運を積みきれるこの一生の信心をまっとうしていこうではありませんか。(拍手)
3  私は私の立ち場で、責任者として、皆さん方を守るためにがんばってまいります。率先して三障四魔と戦ってまいります。そしてまた、日本の国の安泰のために、広宣流布のために、皆さん方の子供、孫まで、絶対に堂々たる人生を生きていける、その基盤をつくるまで、私は私なりに全魂を打ち込んで広宣流布の指揮をとっていく決心でございますから、力およばない私をば、どうか皆さん方も応援していただき、いっしょに、死んだあかつきには大御本尊様のおんもとへ、大聖人様のおんもとへ、霊鷲山会へ皆かえって、その今世における広宣流布への思い出話を、歴史をば、楽しく語り合っていこうではありませんか。
 その証拠は、今世にならわれることもとうぜんであります。仏法は現証であります。また、その証拠が子孫末代の繁栄を意味するものであります。どうか、第一にも第二にも、信心は即実践であります。また信心すれば、証拠はかならず出てまいります。その証拠も冥益になりますけれども、一年、二年の、それもたいした信心もしないで、大御本尊様を誹謗したり、なまいきに学会を批判したりする、そんな卑屈な、ずるい根性ではなくして、大聖人様のおおせどおりに、創価学会は前進し、実践しているわけでありますから、自分自身がその大きい目的と修行観、また自覚とをもって、しっかりがんばってまいりましょう。
 いよいよ皆さん方のご健康とご健闘と、大副運を積まれんことを心から祈りまして私のあいさつといたします。

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