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日蓮大聖人・池田大作

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諸君こそ世界の指導者に 第6回学生部総会

1963.7.14 「会長講演集」第9巻

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2  日蓮大聖人様は立宗宣言あそばされて、七年目に立正安国論をおしたためであります。立正安国論をおしたためより十四年目が文永の役、二十一年目が弘安の役になっております。恩師戸田先生も「仏法は不思議なものである。妙法の七文字になぞられて、七年、七年をひとつの区切りとし創価学会も前進していこう」このように申されて、今日まで戦ってまいりました。
 私は恩師のなきあと、当時、参謀室長であった時に、その総会の席上で、戸田先生がよく叫ばれていた七つの鐘のその意義を申しました。すでにご存知であると思いますが、戸田先生が信仰なされた昭和五年を第一歩として七年目の昭和十二年、これを第一の鐘と私はしたい、信じたい、こういうふうにいいました。なぜか。昭和十二年は、わが創価学会の結成式であります。この地球上で、日本の国で始めての結成式の年でありました。
 それから七年、昭和十九年は、初代の会長牧口先生が国家諫暁し牢獄の中でなくなった年であります。それから七年目、すなわち昭和二十六年、その年が第二代戸田先生の会長就任の年でありました。それから七年、昭和三十三年が、戸田先生がいっさいの願業を成就されて逝去なされた年であります。
 そして七年、来年の七回忌が、これが私は第五の鐘の終わりであり、第六の鐘の出発である。次の七年、そして次の七年の恩師の二十一回忌を目標に、私どもは前進しよう、このように叫んだわけであります。ちょうど来年から十四年、ことしから十五年先のその年が大御本尊様ご建立満七百年目の年になる勘定になるのです。
 私は、私たちの闘争は、前進は、ゆっくりしておりますから、もう七年ぐらい足していただいて、来年から約二十一年、すなわち、もう一面から論ずるならば、ことしから十年先を第一期にし、第一目標にして、次の十年、すなわち二十年先を第二目標として、どうしても日本の国の広宣流布の完遂をしたい、こう私は確信したしだいであります。
 どうか、私ひとりがなにを叫んでも、なにもできません。私は諸君が真実に日蓮大聖人様の弟子として、時代の先駆者としてめざめてくださり、りっぱな大指導者になってくださり、前進の歩みも名実ともにしてくださるならば、いつ死んでもいいのです。あとはぜんぶ託したいのです。
 いまの指導者、そして長い人生の経験をふんだ年配者、お年寄りは大事にし、包容し、守っていくということはとうぜんでありますが、あまりにもいまの指導者は利己主義で、頭が堅くて、ずるくて、青年を愛する人などひとりもおりません。どうしても新しい日本の平和、幸福を建設するためにも、広宣流布を成就するためにも、私は、青年が、そしてまたその先駆である学生が、自分のためにも、最高の善のためにも立ち上がらなければならないということを訴えるものであります。
3  どうか、私はそれだけを期待しております。諸君の道だけは、できうるかぎり開ききっておきます。あとにつづくを信じております。もしか、それを裏切ったり、そんなことはどっちでもいいという人がいるならば、それもけっこうです。だが仏法は勝負です。十年先、二十年先、まともに信心をしきり、日蓮大聖人様のおおせどおりの実践をした人と、それから、バカにして、せずして去った人と、どういう結果になったかということを、おのおのが体験者として、証明者として、私は見ていただきたいのであります。
 最後に、この席上を借りて、たいへんに申しわけありませんが、先日来、選挙の闘争をし、大勝利を収め、また組織の大確立をして、五月、六月、七月と、前進に前進を重ねてまいりました。それで、諸君のほうも、今回の総会をめざしてたいへんな活動であったと思います。
 したがって、八月度そして九月度、二か月間は、本部としては、あくまでも指導、座談会の月として、それを根本として、折伏成果の発表、そういうことを、いっさいしないようにいたします。したがって皆さん方は、八月、九月と体育大会もあるでしょうし、また勉強もしっかりやっていただきたいし、学会全体の方々に申し上げたいことは、生活をしっかり確立して、商売、事業のほうの整とんをして、次の戦いへの足固めをしていただきたい、こういうふうに私は念願しているわけであります。
 どうか、お金のある人は「バカンス」で楽しんでもいいのですし、「レジャー」で楽しんでもいいのだし、また皆さん方のおとうさん、おかあさんは、むすこさんや娘さんをお連れして、ゆっくりと約束を果たしていただいて、遊びに行くこともけっこうであります。だからといって、それをやって流されて退転してはいけません。そういう意味でなくして、信心根幹として「衆生所遊楽」です。そういう豊かな心をもって、そして方針は、指導、座談会を根本として、この二か月間を楽しく結果になったかということを、おのおのが体験者として、証明者として、私は見て、足元を固めつつ前進していっていただきたいことを最後にお願い申し上げまして、以上をもって私の話とさせていただきます。ご苦労さまでした。

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