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日蓮大聖人・池田大作

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法戦場・座談会を盛り上げよう 関東本部幹部会

1963.6.7 「会長講演集」第9巻

前後
3  第二番目に申し上げたいことは、職場と学会活動とは、まったく別であるということであります。ある人が「きょうは三十分間、題目を上げてきたから出勤時間に遅れてきた」と、さも誇りをもっているようないいかたで所長にいっていたそうであります、またある人は「きのうは学会活動がひじょうにおそくまであったから寝坊した」それが遅刻の理由でありました。また、ある人は学会活動を理由にして早引きをします。そういうことは学会は関係ありません。
 また今度は事業主のほうからいうと、事業主のほうのことを論ずると「うちの事業がよくなることは広宣流布につうずるのだから、少しぐらい月給が安くてもがんばってくれ」と。または女中さんが学会員の家へきます。すると「とうせん信心根本できたのだろうから、少しぐらい夜おそくなってもいいだろう。給料は安くてもいいだろう」というふうに利用する根性があるのです。
 私どもは、あくまでも信心指導であります。生活の根本が創価学会の指導であり、信心であります。したがって、学会の指導には、絶対どこから見ても、どこからいわれても道理にかなって、だれびとたりとも、全員が、全民衆が賛同し、感謝するのが、納得するのが学会の指導であると思いますけれども、どうでしょうか。
 したがって、皆さん方の地区ならびに班においても、身近なそういう問題が出ると思いますが、あくまでも学会活動は仏道修行であります。自分自身の幸福の原理であり、活動であり、両者とも、せんぶ学会を利用した根性です。もっとも憎むべき謗法の姿であります。
 それを一般社会ならびに自分の職場に利用して、自分がいい子になろうというふうに、学会利用をするような人があったならば、私どもはきびしく戒めて、日蓮大聖人様から、あくまでもおほめのことばをいただけるような、広宣流布を成し遂げていく純粋な学会を守りきっていこうではありませんか。
4  最後に、私は皆さん方の会長として、ほんとうに申しわけない心でいっぱいでありますが、私は私なりに真剣に戦っております。皆さん方の激励もしているわけなのです。しかし、いかんせん日本全国、全世界にまたがってきた状態でありまして、個人個人の指導をすることができない場合もあるし、できなくなってきていることも、どうかその点だけはご了承願いたいと思うのであります。
 ただし、いかなる政党、団体、教団においても、ほとんどが四十代、五十代、六十代の人々が総裁であり、会長であり、社長であり、そういう責任者の年齢でありますが、わが創価学会だけは、根本は絶対にカのある、宇宙にただ一つの大御本尊様がおわします。また皆さん方も、純粋なる気持ちをもって私を守ってくださっておりますが、私は、まだ三十代であります。これから私の働き盛りでございます。
 したがって、いかなる戦いにおいても、いかなる三障四魔と戦っても、絶対に十年、二十年、勝って勝って勝ちまくっていける自信と、そしてまた確信とがありますから、これでいいでしょう。
 どうか、本部長のもとで、折伏は少なくてもけっこうです。こういうと、おこられるかもしれないけれども、第一にも第二にも仲良く、団結をして、自分自身が人生を楽しみきり、そしてまた家庭を絶対確立しきり、ともに不幸の人々をひとりでもふたりでも救ってあげよう、救っていこうという、たった三十年か五十年の人生であります。有意義に暮らしていっていただきたいことをお祈り申し上げ、私の激励といたします。

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