Nichiren・Ikeda
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平安寺落慶を祝う
京都・平安寺落慶入仏式
1963.4.5 「会長講演集」第9巻
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1 本日はたいへんにおめでとうございました。
大御本尊様のお力、そしてまた日達上人猊下のご偉徳により、日蓮正宗も日々月々、強じんとなり、また、ともに創価学会も発展の一途をたどっております。
そこで私は、私自身も反省し、皆さん方も心していっていただきことがあるのです。それは何か。他の既成宗教は、衰微の一途をたどっております。日蓮正宗は春らんまんの姿であります。私どもは、勝ってカブトの緒をしめ「おごる平家はひさしからず」この古今の戒めを自覚していかねばならないと思います。
したがって日蓮正宗が大になり、創価学会が強じんになると、いままで、たいして信心もしていない人が、さも自分がやったぞと、自分の教団のごとく、いばりくさったり、おごりたかぶったり、調子に乗って、感情的になって、法を下げていくような場合が、これからは、たくさん出てくることを私は憂えるのです。
どうか、第一にも、第二にも、信心根本に、りっぱな日蓮正宗の信者として、御本尊様のことにあっては、き然たる、しゆん厳なる態度でいかねばなりません。けれども、他のことについては、りっぱな社会人として、包容力大にして、そして「なるほど、りっぱな人である。この人が信心しているならば、私も信心していこう」と、こういうような私どもでなくてほならないということを、反省しあいたいのです。
どうか、忍耐強く、また、包容力をもって、次の広喜流布への段階に仲良くがんばっていこうではありませんか。