Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全人類渇仰の大思想 3月度男子部幹部会

1963.3.17 「会長講演集」第9巻

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2  思想の高低、善悪は別として、アメリカでも、そしてまた、ヨーロッパ各国でも、キリスト教が根底になって、そのキリスト教をたもっていなければ、人間ではないぐらいに、村八分にされるほどの国であります。中共でもソ連でも、共産主義というひとつの思想によって、ぜんぶその思想に結集し、またソ連として民族が動いております。日本の国はめちゃくちゃです。「なにを日本民族の思想の根底にするのか」――もっとも指導階層がそれを考え、研究し、民衆にそれを示さなくてはならない責任があるのです。それなくしては、烏合の衆であります。
 私どもは、百万の青年のこの結集、団結がなによりも日蓮大聖人様の仏法が、これからの二十世紀、三十世紀、尽未来際まで、絶対に全人類が渇仰している大思想であるということを確信しきって、この証拠をいいきって、民衆のためにばく進していこうではありませんか。
 そして、日本の国においては「創価学会人でなければ恥ずかしい」「創価学会人を模範にせよ」「創価学会になんでも聞こうではないか」といわれる時代を、われわれ青年の力で建設していこうではありませんか。
 しかしながら、長い長い広宣流布への旅路であります。皆さん方はこれからの指導者であります。「国士訓」がありますが、国士ということは、ちょっと考えると、大時代的なことばであります。国士とは民衆の指導者という意味であります。
 皆さん方はこれからの指導者であります。からだを大事にして「いまは建て物でいえば土台をつくるのだ」こういう自覚で、かげで勉強し、自分は表へ出ないで苦労する場合も「これもぜんぶ自分の素地をつくっているのだ」との冥の照覧を確信して、自分自身をしっかりと建設していただきたいことをお願いすると同時に、このなかにも宿命と戦い、病気で苦しんでいる人もいるかもしれません。また経済的にひじょうに苦しい闘争をしている人もあるかもしれません。また、会社や職場にいて、下のほうにあって、いろいろ圧迫をされて苦しんでいる人もいるかもしれません。
 いずれにしても、私ども先輩が、後輩の同志を心から理解し、守ってあげて、また当人は「じっとこらえていまにみろ」という信心を貫きとおして、ぜんぶの青年部が偉くなり、幸福になっていただきたいことを、私は心から祈ってあいさつにかえます。

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