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日蓮大聖人・池田大作

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福運は永遠の財産 2月度女子部幹部会

1963.2.4 「会長講演集」第9巻

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5  最後に、先日は男子部の幹部会の時に、恩師戸田先生の原水爆禁止の主張を再確認して、しっかりそれを世界に流布していこう、こういうふうに申しました。その一つの具体的な方法といいますか、または日本民族の行き方として、全世界に向かって、日本の国だけが原水爆の洗礼を受けた犠牲の国です。どんなことがあっても、原水爆の戦争はあってはならない。禁止をすべきだといいきれる資格のあるのは日本民族です。
 で、戸田先生の主張は、とうぜん私も、第一線に立って死ぬまでいいきっていきます。皆さん方のご協力も得ますし、皆さん方も同じようにがんばっていっていただきたいと思いますが、私は、ひとつの例として、世界の指導者、すなわち、大統領、首相、総理大臣など、世界には国が百前後あると思いますが、その百人の世界の指導者が、通訳も連れてきてよいでしょう、二か月にいっぺんでも、また三か月にいっぺんでもいいと思いますから、ぜんぶの指導者が世界の平和のために、協議をしてもらいたい。できけば毎月やってもらいたい。なぜかならば、一日でフランスでもアメリカへでも、どこへでも行けるジェット機の時代であります。忙しいといっても、一日や二日、どうということはありません。忙しいといえば学会人のほうがよほど忙しいです。また旅費といっても、大統領や、それから首相はみんなたくさんのお金を持っていると思うのです。持っていないのは、皆さんか、私だけです。それは、福運をたくさん積んで、たくさん持ってください。世界一の幸福者というのが信心の目的ですから、いまはやむをえませんけれども、持っていないのは自慢にはなりません。
 指導者であるならば、世界の平和を念願するのはとうぜんです。それを念願しない指導者があるならば、指導者ではありません。みんな全人類がしあわせになるために、一刻もはやくしあわせになるために、戦争をさせないために、一生懸命に、百人が、今月はタイ国で会議をしよう、全体会議でもよい、名前はどうでもよい。
 それから、この次はエチオピアでやろう、その次はソ連でやろう、モスクワでやろう、その次はアメリカでやろう、その次は日本でやる、その次は中共でやる。こういうふうに、どんなことを論じてもよいけれども、究極の目的は、ぜんぶ世界の平和、人類の幸福、戦争は絶対に禁止、こういうふうに話し合いを一年、二年つづけていくならば、私は、ひじょうにいい、有意義な結果になるだろうと思うし、また指導者にそれだけの雅量がなければならないと私は思うのですけれども、どうでしょうか。どうか私どもは、個人の幸福はとうぜんのこと、または、その個人も、社会、一国、世界というものに影響をうけた個人でありますから、不幸な人、それから社会のため、民族のために、しっかりまた力を合わせて、今月も有意義にがんばっていこうではありませんか。ご苦労さまでした。

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