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地球民族主義で前進 2月度男子部幹部会

1963.2.1 「会長講演集」第9巻

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3  また、来年四月には恩師の七回忌を迎えます。私は恩師なきあと、いつでも胸のなかにこびりついている一つのことがあります。それは、皆さん方もご存知のとおり、戸田先生の原水爆禁止宣言の声明であります。
 「いやしくも、わが弟子であるならば、全世界に向かって原水爆の禁止を、その、わしの主張をどんなことがあっても伝えていけ」こう戸田先生はいい残されました。
 私は戸田先生の遺志を体し、また皆さん方のご協力を得て、どうしてもこれだけは、この主張だけは、なにがなんでも人類のために、子孫のために伝えていかねばならない、いつもこういう念願でまいりました。
 その主張は何か。「原水爆を使った人間は死刑にせよ。たとえ勝者であっても、一国を守るために勝者であっても、その民衆は、民族は悪魔であり、サタンであり、怪物であるという思想を子孫末代まで全世界に伝えきっていきなさい」こういう先生の教えであります。
 「われわれは、民衆は、生存の権利があるではないか。絶対に原水爆弾を落とさせてはならない。禁止させるべきである」と。
 この先生の主張をば、私はどんなことがあっても皆さんとともに伝えきっていきたいと思います。がんばろうではありませんか。
 それで、日夜の折伏活動もりっぱに、その方程式にかなっており、皆さん方の成長もまた、その恩師の主張のとおりにかなっているとはいえますが、私も、三百万世帯を超えた今日、なんとか、原水爆禁止の主張と、それから東洋仏法の神髄たる、唯心、唯物・二大思想をも指導する色心不二の大生命哲学でなければ、絶対に、この行き詰まりを、どうしようもないということを、世界の大国の指導者に教えたい、聞いても聞かなくてもいいから訴えておきたい、こういう念願でありました。
 いろいろ方法もあろうと思いますが、どうしても政治的に複雑になってしまったり、その機会がとらえられなかった。今回も、ときには、まず、ケネディ大統領、ラスク長官にも、その主張がいえるような機会のルートができたのでありますけれども、日本の為政者が、なんとなくじゃましたり、おせっかいをかけて、ひじょうに、そういうものに迎合するのは私はいやであります。今回は見送ろうと思っておりますけれども、いずれにしても、はやかれおそかれ、たとえ聞いても聞かなくても、その恩師の主張をば、下は民衆の大きい波とし、上は全世界の責任ある指導者に、われわれのこの恩師の主張を、情熱をこめ、真実をこめて、ともに訴えきっていこうではありませんか。
 また、三月の幹部会の時に、元気いっぱいの姿でお目にかかりたいと思います。おそくまで、ご苦労さまでございました。

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