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日蓮大聖人・池田大作

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参院選の目的 北海道総支部幹部会

1962.4.15 「会長講演集」第6巻

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4  また、その次に学会に対していうことは、「宗教団体であるのに、なぜ選挙をするのか」ということです。これが最後に残った、ただ一つの問題になるのです。
 この問題について申します。大御本尊様を奉じたわれわれは宗教家ではなく、信者であり、学会はその団体です。御本尊様をたもった者が、自分だけの幸福を考え、安閑と利己主義で暮らしていいか。そういうことはいえません。真実に民衆のことを考える、今のこの民主主義の時代においては、真実に民衆のことを考える、そういう自覚をもった人であるならば、宗教家でも、信者でも、堂々と政界に立つことこそが正しいと、私は訴えるのですが、いかがでしょうか。
 日蓮大聖人様の王仏冥合という大理想の実現を図らんとするのが、わが創価学会の選挙の目的であります。なんだかんだといっても、立正佼成会でも、学会のマネをしたのか、参議院に立てております。天理教でもひとりかふたり、念仏のほうでもひとりかふたり、参議院に立てております。なにも学会だけが立てているのではありません。彼らの目的は名誉のため、打算のため、かつは宗派を守るためであります。
 わが創価学会の参議院選挙は、全民衆のために立ち上がった選挙でしょう。根本的に、立つ目的も違うのです。
 ここで私はおもしろいことがあると思うのです。立正佼成会は公称二百万人といっております。天理教は三百万人といっております。念仏あたりは数百万人もおったならば、十人で十五人でも、自分の宗派のなかから参議院へ送ったらどうかと思うのです。
 ぜんぶハッタリであり、それから、自分の宗派の力を誇張しようとする虚栄にすぎません。また、三百万人、数百万人といっても、現実には、どんどんどんどん日蓮正宗創価学会にはいってきてしまっていることを知らない“夢物語り”であると私は思うのですが、どうでしょうか。
 わが日蓮正宗創価学会は、今回だけでも九人、現議員をいれれば十五人、現実にどれだけの力があるかという証拠が、今度は選挙の票になると私は思うのです。
 三百万人、数百万人と彼らはいうけれども、学会は二百五十四万世帯、あくまでも真実の世帯数を内外に宣言しております。この得票数というものは、厳然たる事実です。支持です。この支持票を楽しみに、今回の選挙もゆうゆうと戦っていこうではありませんか!                            
 どうか、題目を声高らかに唱え、ひとりひとりが喜びに満ち満ちた、楽しい生活をしつつ、この選挙戦にのぞんでいただきたい。以上、切望申し上げまして、私の話といたします。ご健闘をお祈りいたします。

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