Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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国立戒壇の建立と学会員の前途  

1959.1.1 「会長講演集」第4巻

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3  昔からみれば、近代文明の発達にともなって、交通、通信の急速なる進歩は、正法流布への一大要素ともなってきている。
 また、国立競技場、国立美術館、国立公園等も、すべて国民の要望であり、国民のものである。宗教にあっても、最高の宗教が国民の幸福のために、国立戒壇として建立されることは、必然でなくてはならぬ。
 歴史は、専政、独裁政治より、主権在民の政治に移り、最高の世論が議会に反映されていく方式が、初めて正しい仏法を守り、流布していくことになるのである。それには、同志をたくさん議会に送らねばならない。
 大聖人様、土木殿御返事にいわく『日蓮死生不定為りと雖も妙法蓮華経の五字の流布は疑い無き者か伝教大師は御本意の円宗を日本に弘めんとす、但し定慧は存生に之を弘め円戒は死後に之を顕す事法為る故に一重大難之れ有るか』 
 また、日興上人、富士一跡門徒存知の事にいわく『ここに日興云く、凡そ勝地を撰んで伽藍を建立するは仏法の通例なり、然れば駿河国・富士山は是れ日本第一の名山なり、最も此のみぎりに於て本門寺を建立すべき由・奏聞しおわんぬ、つて広宣流布の時至り国主此の法門を用いらるるの時は必ず富士山に立てらるべきなり
 会長先生が『信心は大聖人様に帰れ』と、常日ごろ申されていた。学会精神は戸田先生の精神である。戸田先生の精神は仏の御金言への遂行である。
 三月十六日、岸総理代理の参詣にあたって『広宣流布の模擬試験をしておくよ』とのおことばが、脳裏より離れない。本年は文化闘争も激しいことであろう。御教書を下すべき礎としての法戦であるがゆえに、おおいにがんばらなくてはならない。
 『国主信伏造立の時至らば智臣大徳宜しく群議を成すべし』各々の境遇にあって、広宣流布の人材と育っていかなければならない。
 先生は、婦人部へは『広宣流布は婦人の手で』と申された。教学部へは『世界の思想を指導するのは教学部の使命である』学生部へは『りっぱな学者に、ある力ある経済家になって、広布に励め』青年部へは『広宣流布の推進たれ』各支部には『広布の牙城を造れ』と。
 仏意とはいえ、刻々と近づく広宣流布への実感は、どうしようもない。ひとりも、もるることなく、孤独をいただきながら本年も邁進しようではないか。(当時、総務)

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