Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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永遠の生命に関する御聖訓について  

1954.6.1 「会長講演集」第4巻

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7  五、結論
 草木成仏口決に『理の顕本は死を表す妙法と顕る・事の顕本は生を表す蓮華と顕る、理の顕本は死にて有情をつかさどる・事の顕本は生にして非情をつかさどる』と。
 いま、ひとりの人が焼死した。その生命は地獄界に宿り、現実に火の中に実在している。その証拠が黒き死体である。寒き世界で凍死した人は、極寒地獄にはいり、その生命は雪の中、氷の中に実在しているのである。生命が永遠であるということが、だれびとが否定しようが、事実はきびしく流転されていっているのである。
 生命は永遠である。その永遠の生命を覚知することを成仏といい、それが、信心の目的なのである。その境地より打ち立てられた国土を、仏国土という。これ真の平和なる世界である。いま、自己の眼前に映ずる世界(生命現象)は、永遠に続く生命の瞬間の状態である。瞬間のなかに永劫は含まれ、瞬間の連続が永遠である。その瞬間の源泉が南無妙法蓮華経であり、寂静とした御本尊様として開かれたのである。
 生死一大事血脈抄に『過去の生死・現在の生死・未来の生死・三世の生死に法華経を離れ切れざるを法華の血脈相承とは云うなり』と。
 ただただ、弘安二年十月十二日の大御本尊様に題目を唱えきっていくことのみが、永遠に幸福になりきれる法則なのである。(当時、参謀室長)

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