Nichiren・Ikeda
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原水爆宣言に思う
原水爆宣言満一年に
1958.9.26 「会長講演集」第4巻
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3 末法の救世主・日蓮大聖人様の御意のまま、仏天の力と加護を信じて、日本も世界も救出する以外に道がなくなっている。
昨年九月八日、私たちの師匠である戸田会長先生は、青年部の遺訓として『原水爆を禁止させよ』との宣言をなさった。
『いやしくも、私の弟子であるならば、私のきょうの声明を継いで、全世界にこの意味を透徹させてもらいたいと思うのであります。それは、核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、いま全世界に起こっているが、私はその奥に隠されているところのツメをもぎ取りたいと思う。
それは、もし原水爆をいずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。
なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります』
戸田会長先生は政治家ではない。人類救済の大将軍であられ、賢王である。
未曾有の世界の難関を救出せんとして、その救出の原理たる仏法をひろめきって逝かれたのである。
『青年部は王子のごとし』師の遺志を継いで、いかなる力たりとも、大聖哲の法に敵する者は断じて消えていくことを決意として、邁進しきらねばならぬ。
第五回体育大会も、盛会裏に終わった。毎年の体育大会ごとに、青年部はこの先生の宣言を再自覚していかねばならぬ。
先生の宣言以来、一年にして世界の核実験の禁止は最高潮に達した。『一心一念、法界に遍し』まことに不思議といわざるをえない。
御遺訓の成就するまで、いかなる難にも負けず、会長先生に御報告できるようにがんばらねばならぬ。(当時、総務)