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日蓮大聖人・池田大作

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国家諌暁の精神 第2回北海道総会

1958.7.6 「会長講演集」第4巻

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2  王仏冥合の王法とは、一国の政治であります。仏法とは一国の宗教を意味します。宗教が混乱するときは、またその国の政治は混乱しております。また洋の東西をとわず、いかなる時代においても、国家が、民族が、それぞれの信奉する宗教をもって統一され、団結され、かつ文化を高めてきているのであります。
 絢爛たる平安朝文化は、伝教大師の法華経の興隆によってなされ、また源氏は八幡大菩薩を中心に団結し、平家は厳島神社を信奉して、ひとつの団結の源泉とし、また滅びゆく宗教ではありましたが、大東亜戦争の際は、神道を中心として団結し、日本の中心の宗教にしてきておりました。
 しかし、日本の国は不幸のどん底に陥ってしまったのであります。これからの時代、これからの民族、これからの世界は、もっとも力のある一乗の法、南無妙法蓮華経の最高の宗教によってのみ、最高の文化を建設し、民族の真の幸福がもたらされるのであります。これが大聖人様の御精神であり、その実現が創価学会の構想であると確信するものであります。
 会長先生は、王仏冥合の思想をば、聖教新聞において、大白蓮華等において、このように申されました。
 『社会の繁栄がすなわち個人の幸福と一致しないということが、昔からの政治上の悩みである。ここに、日蓮大聖人が政治と個人の幸福とは一致しなければならぬと主張あそばされたのが王仏冥合論である。社会の繁栄は一社会だけの繁栄であってはならない。世界が一つの社会となって、全世界の民衆が、そのまま社会の繁栄を満喫していかなければならない。それが王法と仏法との冥合である』と申されております。
 最後に国家諫暁といい、また広宣流布といい、それは私どもの一日一日の折伏闘争がすなわち国家諫暁であり、広布実現に通じ、そして全民衆が大御本尊様の功徳を納得したときが広宣流布の姿であると、会長先生は申されております。
 どうかひとつ、理事長を中心に、北海道においては総支部長を先頭に、勇気と確信と希望とをもって、広布実現をめざして前進されんことを切望します。

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