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参院選の大勝利に際し 本部幹部会

1959.6.4 「会長講演集」第3巻

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1  皆さん、ほんとうにおめでとうございます。会長先生は、学会の広宣流布までの根本の指導として『団結をもっていきなさい』とおおせになったことがございます。今度の参議院選の大勝利は、まさしく団結の勝利であると信ずるものでございます。このたびの団結の姿を、広宣流布のその日まで、支部も地区も、ブロックも、大御本尊様を中心にして、団結しあって、仲良く進軍していただきたいと思うのでございます。
 今度の勝利は、大御本尊様のお力によっての勝利であることは明らかでございます。また、会長先生が、今度のいくさを、じっと見守ってくださっておったことも、事実でございます。また、皆さま方の真剣な、誠実な、広宣流布に進みゆく、活躍のこの三つが、このたびの大勝利の原因であると思います。
 しかし、これとともに、もうひとつ見のがしてはならない事実、それはいよいよ広宣流布の機が熟して、自民党でもあきたらない、社会党でも、共産党でもあきたらない、真実の正義の団体、大衆を救っていく団体、なにものかを求めている大衆の心が、日蓮正宗創価学会を認識しはじめたことであります。
 したがって、大聖人様の御金言どおり『梵天・帝釈等の御計として日本国・一時に信ずる事あるべし』との御金言は、あくまでも化儀の広宣流布、国立の戒壇の建立ができるとの、御断言のおことばでございますが、その御予言どおりに、このたびの選挙に勝ち、また、これからも、たびたび繰り返される選挙戦に勝つことが、広宣流布が近づいてきた証拠と自覚すべきであると信じます。
 また、ここでわれわれは、創価学会の本質、創価学会の根本は、あくまでも政治団体ではなく、全宗教界の王者であるという自覚を、さらに新たにしなければならないと思うのでございます。
 願わくは、付和雷同の騒ぎをいつまでもせず、気を引き締めていっていただきたい。『魔は天上界に住む』ということを、よく先生もお話しくださっておりました。 われわれは、より以上、全大衆にこたえる物心とものしあわせの姿を証明するとともに、学会本来の行き方であります信心を根本として、折伏と教学を根本として、ことしの後半期も、仲良く、楽しく進んでいきたいと思います。
 最後に、われわれの目的は広宣流布でありますが、個人にあっては一生成仏が信心の目的でございます。しっかりと峻厳なる信心をして、そうして宿命の転換をし、人間革命のりっぱな生活、りっぱな幸福の姿を会長先生のお墓の前にみせることが、参議院に当選したいじょうの誇りであると、私は思うのでございます。
 以上かんたんではございますが、ひとこと申し上げまして、今後の腹構えといたします。(当時、総務)

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