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体育大会の意義 男子部幹部会

1958.9.9 「会長講演集」第3巻

前後
1  アジア大会は『限りなき前進』というのが、モットーなのです。しかし、いくら前進しても限りがないよ、目的がないのだもの。わが創価学会青年部の体育大会は『広宣流布への堂々たる前進』ということをモットーにしたいのです。
 したがって、今度の体育大会は、会長先生なきあと、次の七年目へ向かっていく第一歩の、本門にはいった青年部が、大きく次の段階へ前進していくべき意義がなければならないと、私は信じたいのです。
 なぜ、会長先生は体育大会がお好きであったかといいますと、ひとつには、これは私の推測なのですが、壮年には体力がない。青年にはとめどないひとつの情熱があるのです。その情熱を中心に教学を学び、実践して、ほんとうの広宣流布ができるのだということは、真の指導者はぜんぶ着眼しているのです。いわんや大仏法を根本とした、世界第一の指導者である会長先生が、青年に託されるのは、とうぜんなのです。
 それで、教学も信心も皆一生懸命にやっている。あとは職場です。いまの時代は、非常にふんいきが圧迫されているのです。青年に社会的なうっぷんがあったり、思う存分活動ができないということは、非常に不幸である。そこで先生は、年に一度、御本尊様の前で、世界第一の師匠の私の前で、子供としてたわむれきっていきなさいということです。
 もうひとつは、会長先生は非常に生命力はお強かったですけれども、肉体的には非常に弱っていらしたのです。先生は人の何十倍、何百倍の身心を使っていらっしゃるのです。われわれには想像ができないのです。だが、自分の全思想は、いちばんかわいい青年部にぜんぶ託したい。
 広宣流布の指揮をとるものが弱ってはいけない。青年部は、からだを鍛えて東洋の広宣流布をしなくてはいけないぞという親心から、私どもに、ひとつの遺産としてくださったと信ずるのでございます。
 ですから、今度の体育大会は会長先生が照覧してくださっていると思って、全世界で最高の、模範となる体育大会をやってみようよ。
 ヒットラーは、地上でオリンピックをやって体育をつくりながら、地下では第二次大戦の準備をしたのです。われわれ学会の青年部は、広宣流布をするための体育大会であるし、体育大会をしながら広宣流布をしていく、ただひとつの正しい道を進んでいるという誇りをもっていきたいのでございます。(当時、参謀室長)

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