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学会青年部員に与う 聖教新聞紙上

1957.2.24 「会長講演集」第3巻

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4  四、国士十万と青年部
 ことしは、札幌、東京、大阪の三か所で青年部総会と体育大会が行なわれる。これは、国士訓の『国に十万の国士あらば、苦悩の民衆を救いうること、火を見るよりも明らかである』という、会長戸田先生の広宣流布への青年部に対する構想にもとづいての出発であります。できうるなら、北海道二万、東北二万、関東二万、関西二万、九州二万計十万と、基本はここにおき、第一歩のこころみとして全国を三か所に分け、青年部独自の活動を展開していくわけです。
 遠方の青年部同志は、なかなか会長先生および青年部大幹部に会えないという点から、価値的に関係のある国士世間を中心にして青年部の姿をみ、それから青年部に接してもらいたい。自分自身の国士の充実をはかれないものが、どうして遠大な戦いを成就することができようか。できうるわけがない。この意味にもとづいているわけです。したがって、今度の総会、体育大会は、思いきってやってもらいたい。
 体育大会は、体育の向上もあるが、広宣流布への団結の訓練であり、青年部一年間の向上、戦いというものの総決算等にあり、来年度への出発という意義があります。会長戸田先生はじめ大幹部が出席されるので、本有無作の姿で乱舞してほしい。
 彼のドイツのヒットラーを中心にしたオリンピックにまさるものを実現したい。
 彼らの団結は、野心と復讐のため以外にはなかった。われわれの団結は、暖かい会長戸田先生の慈愛につつまれた道理と慈悲の活躍であり、国を愛する姿なのです。青年部で、青年部体操でもつくろうではないか。
 会長戸田先生が、青年部第一回の会合があったとき『諸君は名士になれ、青年は名士に育て』といわれた。諸君が信、行、学に励んで、みんなが社会的にも偉くなっていく姿が、広宣流布のなされていく姿になる。したがって、青年部時代の十年間は、ひたすらに自己の研鑽に、信心一途に励む以外にない。自分に与えられた位置を天職と信じ、力の出し惜しみをしてはならない。最大の力を発揮して育ち、生き抜いていただきたい。
 広宣流布をなすための構想は非常に大きい。会長先生の手駒となって、いつ指示をうけてもりっぱにやりきる申し分のない人材に、自己を築きあげていくことです。とくに、ことしは文武の二道に分けて、文の闘争、すなわち、教学の年であらねばなりません。(当時、参謀室長)

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