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恩師戸田先生四回忌御法要 三年で恩師の正義証明

1961.4.2 「会長講演集」第2巻

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1  恩師の命日にあたりまして、もったいなくも御法主上人猊下の大導師をいただき、猊下は、きょうは御開扉を終えられて、その足で下山あそばされてまいられたことをうけたまわりまして、どれほど猊下が、戸田先生を御信頼くだされ、また、残った私どもを愛してくださっておられるかということを、私は痛感したしだいなのでございます。
 また、柿沼総監をはじめ、もっとも戸田先生に御縁の深かった御僧侶が御臨席をくださり、また、お元気なお坊っちゃん、奥様のお姿も見、昔と変わらず、御友人の方々もたくさん法要にきてくださり、さらに、私のもっとも信頼する理事室、常任委員、参謀室をはじめ、親愛なる全国の同志を代表して、大幹部の皆さん方も心からなる追善供養を、ともにしてくだされ、私として、これほどの喜びはございません。本日はたいへんにありがとうございました。
 戸田先生が昭和二十六年五月に会長に就任なされ、内外の嵐のごとき批判と、罵倒と、悪口のなかに立ち上がった時に、たびたび申されておったことばが『今、わしの戦っているこの姿は、戦っているこの意義は、二百年先のことを考えて戦っている。今の人はわからないかもしれない。だが、わしは、必ず二百年先には、絶対わしの行動が、戦いが、全人類のただ一つの正義の戦いであることが証明されるであろう』ということを申されておりました。
 今、私は、戸田先生がそのように申されておりましたが、二百年先ではなく、先生がなくなって、たった三年間で、先生の戦いが、どれほど正しい戦いであったかということが、日本全国津々浦々まで証明されました。そればかりでりなく、アメリカへ、東南アジアへも、実証されつつあるのであります。今、私どもは、戸田先生の心はなにかと、考えていくと、ただ一つ、大御本尊様を根本として、不幸の人々を救うというお心であります。広宣流布をするという精神であります。邪宗教を撲滅して、日本の国を、世界の国を、平和にしたいという大折伏精神が、戸田先生の御精神であります。
 今、戸田先生の門下生として私どもも、広宣流布に、そして折伏精神をさらにさらに強めて、来年の命日の日をまた一つの区切りとして、がんばっていこうではありませんか。
 最後に、私は、戸田先生の墓前に、残された門下生の代表として、堂々と広宣流布をいたします。悠々と広宣流布を完遂しましたと、莞爾として御報告のできることをただ一つの楽しみとし、また、もしか、私ができなかったならば、あとにつづく門下生が、その心を心として進んでいきたいことを切望して、私のあいさつといたします。

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