Nichiren・Ikeda
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第7回東京体育大会
日本民族の興隆
1960.9.4 「会長講演集」第1巻
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1 本日の第七回東京体育大会は、広宣流布への一ページを飾るといっても過言ではない大会であると、私は信じます。
創価学会の会合は、すべて、私ども大幹部のためにある会合ではありません。すなわち、走る人も、応援する人も、歌う人も、また見る人も、全員が妙法に照らされて、楽しみきっていくという会合が、永久の学会の会合であると、私は訴えます。
かつて、恩師戸田先生は、その民族のもっている宗教、哲学によって、また個人も、また、その個人のもっておる哲学、思想によって決定される。伸びゆく民族と、滅びゆく民族の二つの姿が、いつの時代でもある。最高の大哲学をもった民族は、個人は、伸びていくし、邪悪な邪義をもった民族、個人は滅びていく。その原理から、方程式から考えても、日本民族の興隆の源泉は、わが創価学会以外にないと断じます。
また、ある哲学者は、真実の民族の幸福と平和というものは、その一国のもっている軍隊の数や、兵器の優劣によって決定されない。その民族のもっている精神力によって決定されると論破しましたが、今、精神力ということについては、まだ偏狭であると私は思いますが、偉人、聖哲、先覚者という人々の考え方というものは、真理というものは、キチッと一致点になっているということだけは、みのがすことができません。ただその普遍妥当性の原理、生活に即した根本理念というものを、哲学者、思想家はもっておりません。
今、私どもが奉持しておる大生命哲学は、生命の力は宇宙大に広がり、また生命の力は三世永遠につながる。大生命哲学を奉持した日蓮正宗創価学会のみが、真実の民族を救う、ただ一つの団体であるということを言をまたないのであります。
願わくは、大御本尊様に照らされて、いよいよ一国広宣流布の機は熟し、私どもは慈悲と大哲学をひっさげて、また、あすから仲良く、楽しく、力強く前進しようではありませんか。
御苦労さまでございました。