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中部総支部幹部会 衆院選に対する態度

1960.6.10 「会長講演集」第1巻

前後
3  それで、さきほど申し上げた問題は衆議院のほうなのです。大勢の人が自民党からもくるかもしれません。社会党からもくるかもしれません。共産党のほうからも、くるかもしれません。いずれにしてもぜんぶ創価学会という宗教団体に、はいっている皆さん方は、もと共産党で救われなかった人の系統できた人もいるかもしれない。社会党のほうに連なって信心している人もいるかもしれない。自民党のほうで、なにか関係があって、そして信心している人もいるかもしれません。カクテルのようなものですから、どっちに応援するわけにもいきません。あくまでも皆さん方の自由と、こう決めたいと思うのですが、どうでしょうか。
 ほとんど拍手なさっておりますから、皆さん方の自由におまかせします。これを学会の衆議院選に対する態度と、まず大前提に決めましょう。
 ただし、もうひとつ、私は、将来のことを考え、学会のことを考え、国のことを考えて提案申し上げるのです。
 それは仏法のなかには、国の恩、一切衆生の恩ということばある。また、法華経のなかには、魔、および魔民といえども、仏法を守護するものを守る。信心してないものであっても、御本尊様を護持するものを一生懸命守る人がでてくる。『魔および魔民たりといえども』という方程式もありますし、諸天善神の働きとなって、大御本尊様を護持する創価学会を守る、そういう政治家も考えられるのです。そういう意味から、創価学会を守るということは、創価学会にあらゆる点で応援するということは、全民衆のためであるし、国家のためであるし、全人類のためであると、私は信ずるのです。
 ですから、創価学会を、ほんとうに真心こめて守り、応援し、そういうような政治家がもしか出たとするならば、党派を超越して、自民党であろうが、社会党であろうが、共産党であろうが、あくまでも私どもは検討して、この人はたしかに学会のために一生懸命に働く人である。宗教法人の問題、墓地問題、いろいろな、これからの問題があると想定されます。そういうことを含んで、あくまでも学会に最大の味方となって働く政治家が、もしかあったとするならば、応援してあげても、どうかと思うのですけれども、それはいいですか。
 まあ、そういう人はあまりいないと思いますけれどもね。そういうりっぱな人はたいてい信心すると思いますけれども。将来のために、そういうひとつの方程式を私はきょう提案したわけです。では、賛成をしてくださったわけですね。なかなか国会のほうでは、衆議院も、参議院も通過しませんけれども、賛成ができませんけれども、わが中部総支部は即座に賛成というわけですね。
4  最後に、よく恩師戸田城聖先生の指導のひとつに『末法の悟りは何か。それは信ずるということだ』よく悟りなどといいますと、ずっと過去が見えたり、将来が見えるみたいに思ったり、りっぱそうな顔をして、悟りきった姿をしてみせたりしますが、ぜんぶウソなのです。大御本尊様を信じきる。これが末法の悟りなのです。
 それでは信とは何か。『無疑日信』疑わざるを信という。疑わない、どんなことがあっても御本尊様を疑わない。これが末法の悟りになるのです。それが功徳をうけ仏になる直道なのです。どうかひとつ、こういう力強い御本尊様に信をこめた、また、あらゆる、これからの人生において、疑わない、そういう信心をして、りっぱな幸福生活を築かれんことを切望して、私の講演とさせていただきます。

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