Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

勝利の黎明「2月闘争」(下) 「座談会」から新たな大波を!

2009.2.15 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

前後
4   晴れ晴れと
    君よ立ちゆけ
      勝ちゆけや
    創価の伝統
      正しく踏まえて
 インドのラダクリシュナン博士との対談集『人道の世紀へ』が、一月二十六日に刊行された。私たちは、マハトマ・ガンジーの若き日の人権闘争をめぐっても、大いに語り合った。
 かのガンジーは、もともと、ごく普通の青年であった。その一青年が、なぜ、民衆に勇気を贈る「マハトマ」(偉大なる魂)へと、成長していったのか。
 私たちは、こう結論した。
 「偉大な人間だから偉大な仕事を成し遂げられるのではない。偉大な目的を目指すから、人間は偉大になれる」
 青年が大目的に向かって進めば、時代が動く!
 青年が正義を叫び抜けば、歴史が変わる!
 乱世こそ、正しき哲学を持った"創価の若人"の振る舞いが、ますます光る。
 「二月闘争」の真っ只中、一九五二年(昭和二十七年)の二月十七日、師は宣言なされた。
 「青年部は、ぽくの旗本であります」
 「三代会長は、青年部に渡す!」
 私が広宣流布の一切を託しゆく直系の青年たちも、皆、意気軒昂である。
 牧口、戸田両先生の縁も深き北海道では、伝統の「青年主張大会」が、全道で希望の共鳴を広げている。
 今年は、全道百六十会場の先頭を切って、戸田先生の誕生日の二月十一日に、道東オホーツク地域の興部(おこっぺ)町でスタート。沿岸に流氷が迫る凍てつく寒さのなか、町の人口の一割近くもの方々が集われた。
 不登校や引きこもりを乗り越えた青年の体験も、父の死から決然と立ち上がり、職場で明るく活躍する乙女の主張も、皆の心を熱く打った。
 町の指導者の方々も、「わが地域の未来は大丈夫」と喜んでくださっている。
5   断固たる
    負けぬ創価が
      ある限り
    若き指導者
      無限に続かむ
 「二月闘争」のたけなわ、たまたま、ある同志のお宅に立ち寄ると、お母さんが学会活動に奔走するなか、五歳の少年がお祖母さんと留守番をしていた。
 私は、一枚の紙に富士の山の絵を描いた。大勢の人びとが次から次へ、山頂を目指して登りゆく姿を描き込んでいった。そして一番最後に、その行進に続いて、麓から勇ましく登りゆく一人の少年を加えた。
 私は少年に語った。
 「これが君なんだよ!将来、君も一緒に、広宣流布の山を登っていこうよ」
 日蓮大聖人は、「わたうども和党共二陣三陣つづきて」と仰せである。
 常に、未来を託す人材の流れを「二陣三陣」と育成するために、間断なく種を蒔いていくことだ。これが、令法久住のための鉄則である。
 さあ、輝きわたる広布の華陽の乙女たちよ!
 一段と使命も深き創価の若き師子たちよ!
 大開争の「二月」から、師弟後継の「3・16」へ、新たな時代を切り開く勝利の潮流を、私と共に巻き起こそうではないか!
  この一年
    太陽浴びつつ
      朗らかに
    巌帝王の
      如き舞台を

1
4