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日蓮大聖人・池田大作

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「広布第2幕」の新春を祝す(上) 富士の如く 師子の如く

2008.1.9 随筆 人間世紀の光4(池田大作全集第138巻)

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6  一九五一年(昭和二十六年)の五月、戸田先生は事業の大難を乗り越え、第二代会長に就任されるや、「学会は発迹顕本した!」と師子吼された。
 「発迹顕本」とは、垂迹(仮の姿)を発いて、本地(真実の姿)を顕すことだ。
 それは、学会総体に「われ地涌の菩薩なり」という偉大な自覚が生じ、全学会員が広宣流布の戦いに立ち上がることだと、恩師は仰せられた。
 「地涌の菩薩なり」とは、戸田先生が法難の獄中で得られた悟達である。
 それは、最初は、恩師ただ一人の自覚であった。しかし、この地涌の菩薩の使命を、師匠と分かちもつ弟子が決然と立ったのだ!
 弟子の発迹顕本こそ、学会の発迹顕本の核心である。
 戸田先生は強調された。
 「わが生命の使命を、信心の実践の中で自覚せよ!
 観念でわかるのと、実践でわかるのとは、天地雲泥の差があるのだ」
 「師弟不二」の真髄を実践する弟子が一人いれば、一切を覚醒していける。
 そのまことの弟子として、私は阿修羅の如く戦った。
 師をお護り申し上げ、広宣流布の大法戦の拡大と勝利の道を開いていった。
 そして、恩師ご存命中の七十五万世帯の大願成就はもとより、平和と文化と教育の大構想も、すべて実現し、わが創価の正義を世界的に広げてきた。
 皆様がご存じの通りだ。
 師の教え通りに、発迹顕本した弟子が、今日の隆々たる大創価学会を築いてきたのである。
 「やると言ったことは、必ず成し遂げる男だ」──これが戸田先生からいただいた、私の誉れの記別である。
 ともあれ、何のために、自分は生まれてきたのか。何のために生きるのか。その根本の使命に深く目覚めた時、人間は計り知れない偉大な力を出すことができる。
 世界の良識も、この創価の師弟がもつ、民衆と青年への「エンパワーメント(力を与えること)」に注目している。
 国連のチョウドリ前事務次長も、私たちが「最大の障害をも乗り越えていく能力が人間にはある」との信念をもって、「一人ひとりから最高のものを引き出してきたこと」を高く評価してくださっている。
 ともあれ、今再び、「創価学会は発迹顕本する時なり」と、私は申し上げたい。
 「君よ、生まれ変わったように、新たな戦いを起こそうではないか!」
 「君よ、師子となれ!師子となって、勝ちまくれ!」
 「壮大な広宣流布の大願に、一緒に断固と生き抜こうではないか!」と。
  富士の山
    共に仰ぎて
      勝利かな

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