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日蓮大聖人・池田大作

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正義の東海道を讃う(下) 富士の如く 勝ち誇れ!

2007.7.19 随筆 人間世紀の光4(池田大作全集第138巻)

前後
3  一九八〇年(昭和五十五年)の四月。
 中国の文豪・巴金ぱきん先生を、熱海の静岡研修道場にお迎えした。以来、四度にわたって重ねた語らいの、忘れ得ぬ第一回であった。
 先生は、ある文章に、こう綴られている。
 「古いものの滅亡に従って新しいものの誕生が始まる。そして、暗黒の夜が過ぎると黎明の朝が来る」(『巴金写作生涯』大林しげる・北林雅枝訳、文芸東北新社)
 巴金先生が、未来の希望を託されていたのは、誰か。
 それは「庶民」である。
 そして「青年」である。
 巴金先生は言われた。
 「偉大な考え方はつねに庶民の中から生まれる!」(同前)
 そして「青年の心というものは、利害の打算などには永遠に拘束されないのだ」(『家』上、飯塚朗訳、岩波文庫)と。
 まさしく、この偉大な庶民と青年の力で、わが東海道は新しき正義の黎明の朝を告げてきた。
 現在、私が対談を進めている、ブラジルの天文学者モウラン博士は言われた。
 「宇宙は常に進化を続けているのです。それと同じように、私たち人間も常に成長し続けていくことが大切ではないでしょうか」(『天文学と仏法を語る』。本全集第116巻収録)
 広宣流布の一つ一つの戦いは、宇宙の根本の正しき大法則に完璧に合致している。
 ゆえに、眼前の闘争に勇んで身を投じていく時、絶妙なるリズムで、わが生命を限りなき成長と向上の軌道に乗せていくことができるのだ。
 嬉しいことに、東海道は、男子部も、女子部も、そして学生部も、全国の模範の前進を続けてくれている。
 孫文の夫人であり、「中国の良心」と讃えられた宋慶齢そうけいれいは言った。
 青年は「歴史を推進して、よりすばらしい世界へ向かわせる力です」(『宋慶齢選集』仁木ふみ子訳、ドスメ出版)と。
 二〇一〇年は、わが創価学会の栄光の創立八十周年。
 それは、運祖が東海道で「立正安国諭」の大宣言を放たれてより、七百五十年の大佳節である。
 いつも心に、大信念の富士の山をいだいて戦う、師弟不二の東海道の友よ!
 誉れ高き君たち、貴女たちの完勝の大行進を、三世十方の仏菩薩も、諸天も、千万の大軍の如き力を出して、護り讃えゆくに違いない。
 東海道の勝利こそが、永遠に魔軍を封じこめる、創価の正義の勝利である。
  師も弟子も
    富士の如くに
      勝ち戦

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