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日蓮大聖人・池田大作

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希望の女子部・結成55周年を讃う 尊き『誓願』の青春に歓喜あり

2006.7.20 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

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9  青春の心は、多感であり、繊細でもある。
 婦人部の方々をはじめ、大きな心で受け止め、包容してくれる先輩の存在が、どれほど心強い支えとなるか、計り知れない。
 自他共に、幸福になるための信心である。いたずらに窮屈にさせたり、絶対に萎縮させてはならない。
 大聖人は、千日尼に対して、同志への指導の在り方をこう教えられた。
 「浅き罪ならば我よりゆるして功徳を得さすべし」「重きあやまちならば信心をはげまして消滅さすべし
 妙法の世界に「変毒為薬」できぬ問題など、何一つない。
 ゆえに、皆が自信を持ち、希望を持って、伸び伸びと、晴れ晴れと前進できるように、リーダーは、聡明にして忍耐強い指揮をお願いしたいのだ。
 いつまでも、どの場所でも!
 今、時代は乱れ、若い女性を狙った、凶悪な事件が続いている。ゆえに、これまでも繰り返し申し上げてきた通り、女子部は帰宅時間が絶対に遅くならないように、注意し合っていただきたい。
 学会全体としても、一段とこまやかに、女子部の安全に配慮していくことを確認したい。
 「細心であることは、一種の賢明というものである」(トーマス・マンが『講演集 ゲーテを語る』〈山崎章甫訳、岩波文庫〉)とは、文豪ゲーテの言葉である。
 女子部の結成五十五周年はまた、幾重にも意義深き歴史を刻んできた。
 ″創価の花″として、会合の運営に携わる白蓮グループは結成四十周年。
 美容のアーチストが集う、華冠グループも四十周年。
 理容師の集いである二葉グループは三十五周年。
 ″妙音の天使″富士鼓笛隊は五十周年。
 女子学生部は、明年、五十周年を迎える。
 さらに活躍の舞台は、「女性の時代」のトップランナーの名にふさわしく、あらゆる分野に広がってきた。
 女子部教学部。女性平和文化会議。富士合唱団など各合唱団。看護者の白樺グループ。女性の医師・医歯学生の集いである桜冠会。女子青年教育者。社会部。デザイングループ。女子部国際部……。
 みな、「桜梅桃李」の法理そのままに、社会と世界という大カンバスに、百花繚乱の大画を悠然と描いている。
 SGIの世界百九十の連帯のなかでも、女子部の活躍が目覚ましい。女子部が一粒種となった組織も、少なくない。
 さらに、イギリス、イタリア、ポルトガル、ノルウェー、そしてアルゼンチン、台湾等、英邁な女性の総合青年部長、青年部長が次々に誕生している。
 ブラジルを代表する女性教育者として名高い、名門ロンドリーナ大学のプパト総長は、私への名誉博士号の授与のために、はるばると来日してくださった。
 その折、世界の女性へのエールとして、こう語っておられた。
 「大切なのは、正義を信じること。自分がしていることは正しいと信じることです。
 さらに、状況は変えていくことができると信ずること。そのために、自分ができることをしていくこと。そうすれば、絶対に社会をよくしていくことができます」
10  現代において、いかなる企業も、そしてまた、いかなる団体も「女性が力強く輝く」ところが、変化の連続のなかを、勝ち抜いていることは、明白なる事実である。
 これが、全世界の趨勢であり、歴史の必然であると語った著名な識者がいる。
 私が共に対談集を発刊した未来学者ヘイゼル・ヘンダーソン博士は、一人の女性として環境問題に立ち上がり、今や世界的に活躍されている。その運動が、一波から万波へと広がった理由について、博士はこう語られていた。
 「普通の市民が何かやろうとすると、最初は『無理ではないか』とか、『壁は厚いだろう』と感じるものです」(『地球対談 輝く女性の世紀へ』。本全集第114巻収録)
 しかし、とても一市民の力では不可能だと思えるようなことでも、皆が力を合わせて取り組めば、必ず道は開けてきます」(同前)と。
 そして、大事なことは、″不撓不屈であること″、″絶えずあきらめることなく、人びとに対して、私たち一人ひとりには、より高貴な自我が内在することを訴えていくこと″と強調された。
 私たちが進める「広宣流布の運動」も、その通りである。
 博士は、創価学会を「最もよく組織された、最も不撓不屈の民衆の団体」と心から讃えておられた。
 若々しい女子部の時代が来た。明るい、あまりにも明るい女子部の時代が来た。
 老いゆく幹部たちも、皆、女子部を眩しく見つめている。若々しく指揮が執れる女子部の存在が、いやまして重要になってきた時代である。
 女子部の成長、女子部の幸福を、絶対に私たちは祈っていかねばならないのだ。
 そこに、未来の勝利があるからだ。
 わが女子部は、最高の青春を、最高に楽しく、最高に充実しきって生き抜いていただきたい。
 一人も残らず、幸福に! そのために、一人も残らず断じて負けるな!
  花と咲け
    花と薫れや
      花の道
    広宣流布の
      舞台で楽しく

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