Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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地涌の乱舞の関西城 歴史を変えた正義の大行進

2006.7.17 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

前後
9  もう二十年以上も前、関西創価学園の健康祭の折である。
 マラソンの競技で、体調を崩して、皆から大きく遅れてしまった中学生がいた。
 それでも、諦めずに走り続けた。
 全校生徒の大声援のなか、ついに完走した彼を、私は抱きかかえるようにして出迎えた。そして、私の白薔薇の胸章を、その胸につけて健闘を讃えた。
 その学園生が、執念の負けじ魂を貫き通し、難関の司法試験に合格して、今や正義の弁護士として走り始めたことも、嬉しい限りだ。
 五十年前、私と共に戦ってくれた方々の″孫″の世代が、立派に成長してくれている。
 アメリカ創価大学でも、関西出身者が光り、「負けたらあかん」という常勝魂を、若き世界の指導者たちも深く共有し始めた。
 帝国主義や全体主義と戦った、二十世紀の英国の作家オーウェルは喝破した。
 「何事も静止することはないのだ。代々受け継いできたものをふやすか失うか、より大きくなるか小さくなるか、前進するか後退するか、しかない」(『ライオンと一角獣』小野協一訳、『オーウェン著作集』2所収、平凡社)
 そしてさらに、彼は「勝敗は一にかかってわれわれ自身の意志にある」と断言した。
 ゆえに、若き君たちよ、正義の戦いを起こせ!
 君が立つその場所に、完勝の旗を高々と打ち立ててくれ給え!
 新しい創価の黎明を、そして常勝の歴史を、つくり始めてくれ給え!
 英雄ナポレオンは戒めた。
 「正義がなければ分裂する」(Memoirs of the History of France During the Reign of Napoleon, H.Cokburn/ M.Bossange)
 関西は、永遠に正義を掲げ、異体同心で前進するのだ。
 インドのネルー初代首相は宣言した。
 「目的が偉大であるが故に我々もまた偉大になりうる」
 広宣流布という最も偉大な目的に生き抜く我々は、最も偉大な人生を勝ち進むのだ。
  おお関西
   私の生命の
     ある限り
  関西同志を
      護る決意は

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