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日蓮大聖人・池田大作

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伝統の「座談会」の思い出〔上〕 会場提供者を大切に!参加者を真心で!

2006.1.19 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

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8  仏教発祥の大地インドからも、嬉しい報告が届いている。
 アショーカ大王の時代の首都で、私が四十五年前に第一歩を印したパトナでも、現在、五十人のメンバーが活躍され、はつらつと地区座談会が開催されている。
 五年前、私に名門プルバンチャル大学の名誉文学博士号を授与してくださったパタンジャリ副総長も、"SGIの社会的活動だけでなく、その精神性をもっと理解し、行動をともにしていきたい"と強く希望され、デリーの座談会に出席されていると伺った。
 かつて、カニシカ王が第四回仏典結集を行ったとされ、仏教文化が栄えたインド北西部のカシミール地方は、残念ながら、長年、紛争が絶えない。
 しかし、この地でも、友人を交えて、「平和の仏法」を語る座談会が真剣に、また堅実に開催されている。
9  戸田先生は、よく言われた。
 「地道でなければ、偉大な事業を成し遂げることはできない。地道でなければ、難攻不落の城を築くことはできない」と。
 地道といえば、座談会ほど地道な戦いはない。
 しかし、だからこそ崇高なのである。だからこそ不滅なのである。
 小さな、小さな、この庶民の集いから、善と正義と連帯をば、地域へ、社会へ、世界へと広げていくのだ。
 最前線の座談会の勢いが、そのまま、学会の広宣流布の勢いである。
 戸田先生が、かつて聖教新の「寸鉄」に残された言葉を、今再び、心に刻みたい。
 「小さな座談会が大切な時がきた。幹部は足マメに歩いてみよ」

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