Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「札幌・夏の陣」から50年 短期決戦はスピードで勝て!

2005.8.18 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

前後
5  かつて戸田先生は、朝鮮戦争(韓国戦争)の渦中、戦火に包まれた韓・朝鮮半島の人びとの苦悩を思いやられ、慈しみの念を抱かれながら、こう話しておられた。
 「『どっちの味方だ』と聞かれ、驚いた顔をして、『ごはんの味方で、家のあるほうへつきます』と、平気で答える人もいるのではなかろうか」
 どこまでも、我ら人間の幸福を第一に考え、その実現のために戦い抜かれた先生であられた。
 いつの時代も、ともすればイデオロギー等が優先され、最も大事な人間の幸福は、ないがしろにされてきた。
 「国民大衆の幸福」こそ、政治の根本であるはずだ。
 これこそ、永遠に正しき普遍の政治の原理であらねばならない。今の時代は、その政治の根本を忘れている。
 蓮祖は「当世は世みだれて民の力よわ」と仰せである。
 ゆえに、わが学会は、「民の力」を強め、「民の力」を天下に示すために戦ってきたのだ。
 その闘争は、時には困難を極めることもあった。しかし困難に遭った時こそ、人間の真価がわかる。
 「いざ鎌倉」の時に、本物の人物か否かが明確にわかるものなのである。
 私は「疾風知勁草」(疾風に勁草を知る)(『後漢書』)という言葉が、青春時代から好きであった。
 激しい風に吹かれて初めて、強い草であるか否かを知ることができるというのだ。
 この言葉は、後漢の光武帝が激闘した時に、他の兵士が皆、逃げ去るなか、ただ一人、王覇という一兵士が、最後まで残ったことに由来する格言である。
 学会に臆病者はいらない!
 いかなる疾風にも、御本尊を抱きしめ、いかなる事態にあっても、恐れなく厳然と立ち向かっていくことだ。
 強くまた強く、正しくまた正しく、そして朗らかな人生を進みゆくことだ。
 君よ、痛快に、また愉快に、連戦連勝の指揮をとってくれ給え!
 創立七十五周年の偉大にして意義ある歴史を、栄光と完勝で飾っていってくれ給え!
 世界的な広がりをもつ、我ら創価の「黄金時代」を謳歌しゆく大音楽を響かせていってくれ給え!

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