Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

正義の闘魂輝く目黒  

2005.5.5 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

前後
5  「牧口先生は目白で、私は目黒だ」
 牧口先生のお宅は、豊島区の目白であった。そこで、戸田先生のお宅は現在の港区白金台であったが、最寄りの目黒駅の名を引いて、よく師弟不二の不思議な縁を楽しげに語っておられた。当然、先生は、何度も目黒に足を運ばれた。自由が丘もその一つであった。戦前から″自由″を冠したこの街には、日本の創作舞踊の先駆者・石井漠氏が住んでおられた。戸田先生は青年たちを連れて、よく旧知の石井氏のお宅を訪問されたようだ。(石井歡人『舞踊詩人 石井漠』未来社、参照)
 「漠さん、いるかい!」
 その元気な声を、ご子息で著名な音楽家の石井歡氏が鮮明に覚えておられ、以前、聖教新聞のてい談でも、懐かしそうに語られていた。
 ともあれ、目黒は、戸田先生が「友情」と「友好」を広げられた歴史も深き舞台であった。同志の皆様方は、この目黒の街を「わが使命の天地」と決め、誠実に、また真剣に走り抜いておられる。
 「其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ
 この御聖訓を″自分自身にいただいた″と誇り高く、偉大な目黒の同志は、断固として、広宣流布に一歩前進の姿を示している。愛するわが目黒で広宣流布に戦い抜く、あまりにも尊き姿よ! 負けるな、目黒! あまりにも意義深き歴史の目黒よ! 断じて、勝て! 東京第一の目黒になるのだ。
 目黒戸田区と目黒池田区は昨年の発足以来、″二つの車輪″の如く、絶妙な異体同心の団結で、美事な大発展を遂げている。広布の責任と使命に燃える新たなリーダーも、嬉しくも多数、誕生したようだ。
 この拡大を機に、聡明な指導者たちは、「今まで以上に、細かく一人ひとりに光を当てられる絶好の機会だ!」ととらえた。皆様方の懇切丁寧な指導、粘り強き激励の光が、新しい目黒に注ぎ始めていったのである。「一人を大事に」という急所に、皆の力を糾合し、その結果、二倍三倍の力を発揮していったのだ。まさに、変化を「発展のチャンス」「壁を破る好機」としたのである。
 賢明にして勇気ある、戸田先生ゆかりの目黒に、さらに、偉大な歴史を飾りゆけと、私は申し上げたい。ことに、男子部、女子部、学生部が水を得た魚の如く大活躍している。今年に入ってからも、結集・拡大の勢いはとどまることを知らない。嬉しく、頼もしい限りである。
 我らは偉大な勇気で勝つ! 我らは無量の智慧で勝つ! そして鉄壁の団結で勝つ! 
 その勇気と智慧と団結が妙法だ。常勝の将軍学だ。
 アメリカの哲人エマソンは言った。
 「すべて積極的なものは善である。ただそれを正しい場所に置くのが肝腎だ」(『エマソン選集』3、小泉一郎訳、日本教文社)
 為すべき時に、為すべきことを為せ! それも強気で! 断固として強気で!
 勝利の栄光は、その勇者たちの手にあるのだ。

1
5