Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「勝利に舞いゆく沖縄」  

2005.1.31 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

前後
5  三十一年前の一九七四年(昭和四十九年)二月、沖縄本島、さらに初めて八重山・宮古を回るなかで、私は幾度となく、沖縄健児たちが舞い踊る、あの歓喜の渦に飛び込んだ。
 笑顔が弾けた。熱い涙がこぼれた。
 私は、飾り気のない、「気高き人間万歳!」の心が輝く、沖縄が大好きだ。沖縄の開かれた心は、創価の心である。アジアの友も、世界の友も、ここでは、みな平等な人間仲間だ。
 私は叫ぶ。「沖縄こそ、二十一世紀文明の最先進地だ」
 その軌道は、決して間違いなかった。今や沖縄は、時代をリードする「健康社会のモデル」「平和社会のモデル」「高齢社会のモデル」として、世界の注目を集めているではないか。
 今、「沖縄科学技術大学院大学」も開学に向けて準備が進んでいる。このあまりにも新しき「大学」の成功と発展を、心から私は祈りたい。恩納村の、その建設予定地は、コバルトブルーの海を望む、我らの研修道場のすぐそばである。
6  「仕事は始まったところなのだ。仕上がってはおらんぞ。いまこそ わしらに必要なのが、勇気と固い団結だ」(『ヴィルヘルム・テル』小宮曠三訳、『新集 世界の文学』5所収、中央公論社)
 ひとまず勝利を得た者たちの自戒の心を、ドイツの詩人シラーは、こう記した。
 人生は、絶えざる前進だ。いつでも「今」が出発であり、戦闘開始である。
 さあ、強き民衆の平和勢力が、歴史の舵を握っていることを満天下に示しゆくことだ!
 「どうだ、この我らの姿を見よ!」と、私たちは世界に叫びたい。我らが、新たな「万国津梁(万国を結ぶ架け橋)の鐘」を、勝利の凱歌とともに打ち鳴らすのだ。
 民衆と民衆を結ぶ、麗しき「友情」の鐘を!
 世界に響き渡る「平和」の鐘を!
 永遠に青年の心で!
 沖縄魂の決意で!

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