Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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幸福の宝冠 輝く婦人部  

2005.1.7 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

前後
6  先ごろ、国連の「人権教育のための世界プログラム」が国連総会で採択され、本年一月一日から開始された。四年前に私が行った提言(「平和のための人権教育の10年」の提唱)も、微力ながら、この世界プログラムに貢献できたようである。
 「世界人権宣言」に多大な尽力を果たしたエレノア・ルーズベルト夫人は、半世紀ほど前に来日した折、「人権」について講演して訴えた。
 ――基本的人権の問題というのは、各国において、各市町村において、皆様の家庭において、皆様自身の問題だと考えてほしい。一人ひとりが努力をしていかなければ、世界に人権を確立する仕事はできない――と。(「朝日新聞」昭和二十八年五月二十八日付、参照)
 その通りだ。だからこそ、一人が大事なのだ。一人立つことが出発点なのだ。これが真理であり、法理である。我らの「人間革命」の方程式と、根本は一致である。
 どこまでも「一人」を大切に! この魂の血脈を社会の隅々へ、深く広く浸透させることこそ、人類が希ってきた「人間主義の世紀」を創造しゆく生命線なのだ。
 私たちには、敗者は一人もいない。全員が人生に勝った真実の幸福者である。また、そうしなければならない。
 御聖訓には、「只南無妙法蓮華経とだにも唱へ奉らば滅せぬ罪やあるべき来らぬさいわいや有るべき」と。さらにまた、大聖人は仰せである。「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住処は山谷曠野せんごくこうや皆寂光土みなじゃっこうどなり
 断じて、勝つことだ!
 婦人部、万歳! 偉大な幸福博士、尊き勝利の女王の栄光に万歳!
 アメリカの大教育者デューイ博士は訴えた。
 「悪になにも注意しないという形をとる、悪にたいする無抵抗は、悪を押し進める道である」(『生の論理』清水幾太郎訳、『現代思想全書』14所収、三笠書房)
 ――正義の婦人部の皆様の「健康長寿」「幸福勝利」を、妻と二人して祈りつつ。

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