Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世界を照らせ 千葉の旭日  

2004.6.20 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

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8  御書には綴られている。
 「今、日蓮が心に願うことは、生まれた土地のことである。日本国よりも大切に思っている」(御書九〇一ページ、通解)と。
 六十一年にわたる御生涯のうち、最も長い期間を過ごされたのも、千葉であった。
 大聖人は、千葉の門下に、こう仰せである。
 「このような者(大聖人)の弟子檀那となる人びとは宿縁が深いと思い切って、日蓮と同じく法華経を弘めるべきである」(同九〇三ページ、通解)
 宿縁が深いのだ。
 ゆえに、大事なのは、その宿縁を生命の底から、いかに自覚するかだ。いかに誇り高く自覚するかである。
 誉れある無上の善縁をもちながら、臆病や怨嫉で、最高の宝を断じて壊してはならない。
 人は、血縁、地縁、職場や学校の縁、友情の縁など、気づかぬうちに、実に多くの縁のなかで生きていくのだ。
 御聖訓には「仏種は縁に従つて起る」と仰せである。
 その仏の種を開発しゆく最高の善縁こそ、師弟の縁に他ならない。
 だから法華経は、師弟を最重視するのである。
 創価の師弟の大力を知れ!
 その偉力を示しきれ!
 中国の文豪・郭沫若かくまつじゃく先生は、十年間、千葉の市川市に住んでおられた。
 私が名誉教授を拝受した、名門・中国科学技術大学の初代学長は、この郭沫若先生であられた。
 創価学会に対しても、温かく、そして深い理解を抱かれていた。
 先生は呼びかけている。
 「諸君は新しい太陽をお望みですか、それなら御自分で創ってください」(「郭沫若詩集」須田禎一訳、郭沫若選集刊行会編『郭沫若選集』5所収、雄渾社)
9  私は、十六年前(一九八八年)の七月十一日、「天地に満つる幸の旭日」と題する一詩を、敬愛する千葉の同志に贈った。
 その記念の七月十一日へ、今、わが友は意気軒昂に「千葉月間」を前進されている。
 天下いっぱいに「菜の花」の咲く君たちの千葉よ!
 大空を楽譜にしながら、ホオジロが音楽のように鳴く理想郷の千葉よ!
 心晴れやかで、めでたい皆様方をいつも祝ってくれる、鯛の跳ねゆく喜びの姿よ! 
 そして、名誉ある県の木である、天まで伸びゆく「槇」の雄壮にして忍耐の姿よ! 
 ともあれ、日蓮大聖人の御聖誕の意義深き聖地ともいうべき千葉県にあって、皆様は、断固と広宣流布の先頭に立ってこられた。
 胸を張り、あらゆる絶望も乗り越えて、一生涯の勝利のために戦いゆく尊き姿よ! 
 「日本一」そして「世界一」の「わが千葉の勝利」が合言葉である。
 眩しき太陽の下で、また星の煌めく夜空の道で、親しみ深き友と友と、千葉の天地の隅々まで目を凝らしながら、粘り強く戦ってくれ給え!
 もう一度、わが大使命に目覚めよ!
 旭日の千葉の同志よ!
 一人ももれなく、この一生をば、勝利と栄誉で飾ってくれ給え!
 そこには、悔いなき君に、栄光の正義の冠と、名誉ある勝利の花を、皆が、そして諸天善神が掲げて、祝福してくれるであろう。

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