Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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おお 常勝の大関西城!〈上〉  

2004.4.7 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
5  その戦いは、学会の広宣流布の歴史を飾った関西の大法戦であった。
 戸田城聖先生の会長就任五周年を祝う、一九五六年の五月のことである。
 偉大なる大阪支部は、たったの一支部で、折伏弘教一万一千百十一世帯という、空前絶後の大勝利を飾ったのであった。
 この時、二位の蒲田支部が約四千世帯、三位の小岩支部は約二千世帯の成果であった。なお、もう一つの関西勢である堺支部も、約千五百世帯と大健闘した。他の追随を許さぬ圧倒的な大拡大を、関西は成し遂げたのである。
 そしてまた、その年の七月の参議院の選挙にあっても、一般紙が驚嘆し、「″まさか″が実現」などと大々的に報道する、関西の大勝利の金字塔を打ち立てたのであった。
 日本中が動揺した。日本中が驚いた。学会に対する見方が、根本的に変わってきた。
 その時、東京は全滅であった。
 「大作、ありがとう! 大作、ありがとう!
 東京は負けた。関西は勝ったな。
 俺は嬉しいよ。これで、俺の人生の総仕上げが飾れたよ」
 私と先生は抱き合う如く、関西の勝利を喜んだ。
 側に静かに座っていた妻と、今は亡き白木義一郎夫妻が、涙をそっと拭っていた。
 ここにも、私の思い出がある。師弟不二の一生の名誉があり、誇りがあるのだ。

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