Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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戦う中部 輝く中部
2004.3.14 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)
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私は名古屋城が大好きだ。お堀端を同志と散策し、壮麗な天守閣や、水面を舞う鳥たちの写真も撮った。
本年(二〇〇四年)、その天下の名城を眼前に望み、中部創価学会の中心となる大殿堂が、堂々と開館した。見給え、偉大なる同志が築いた大城を! さらにまた、意気揚々として、ここに集い来る、勇敢なる友と友との難攻不落の団結を!
私は、中部の方々の雄姿に、ふと、ユゴーの『レ・ミゼラブル』に描かれた名場面を想起する。それは、革命に蜂起した市民が、パリの街に防塞を築き、不屈の市街戦を展開する局面であった。
青年も、女性も、年配者も、少年も、皆が一丸となって、圧倒的な権力に挑んだ。
それは「堅塁中部」と同じように、民衆が堅固に結束した人間の砦であった。
ユゴーが描いた″砦の人びと″には、激しい攻防戦のさなかでも、歌があった。詩があった。何よりも、勇猛果敢に戦う魂があった。
土壇場に追いつめられ、苦境になればなるほど、彼らは勇気と信念を示した。
「最上の手段は最後の決心から生まれてくる」(『レ・ミゼラブル』豊島与志雄訳、岩波文庫)
青年リーダーは叫んだ。
「困難が大なるほど、価値はますます大である」(同前)
どこよりも大きな試練に打ち勝ったからこそ、偉大なる中部が完成されたのだ!
″砦の人びと″には、崇高なる理想があった。
「各民衆の協和へ向かって進み、人間の統一へ向かって進む」(同前)
我らも同じだ。我らの熱と力こそが、暗き社会の闇を破り、赫々と照らしゆくのだ。
チリの民主化の哲人指導者エイルウィン元大統領は、私との対談において、明確に論じられていた。
「宗教が人間の精神性の向上を促して、道徳的克己や人間同士の理解や団結や平和の意義を高めている限り、政治の質を向上させることに明らかに貢献しています」(『太平洋の旭日』本全集第108巻収録)
哲学なき現代に求められるのは、まさに宗教による人間性の開花であり、現実界への活力の漲る貢献である。わが中部の同志たちの誠心誠意の献身には、地域社会から、絶大なる信頼と感謝が寄せられている。
大中部
堅塁城は
不滅なり
功徳の鎧の
同志は凛々しく
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「韓国のガンジー」と尊敬された独立の父・
安昌浩
アンチャンホ
は言った。
「責任感のある人が、歴史の主人である。責任感のない人は、歴史の客である」(任重彬『島山安昌浩』明知社、韓国語版)
広宣流布の責任感が、いずこにも増して深く強く光る陣列が、頼もしき中部である。
なかんずく中部の広布の母たちは、いかなる労苦も惜しまずに、走り続けておられる。
「善が偉大であればあるほど、それを成し遂げるための労苦も偉大である」(Григорий Сковорода, Сочинения в двух то мах, Том2, Мысль)
これは、「ウクライナのソクラテス」と謳われた十八世紀の哲学者スコボロダの箴言であった。
そして中部の皆様は、米国のキング博士のこの闘魂を、忘れないでほしいのだ。
「忍耐強い攻撃と、正義という名の兵器を毎日のように使って、その悪を攻め続けなければならない」(『黒人の進む道』猿谷要訳、サイマル出版会)
これぞ大中部の心意気だ。攻撃こそ最大の防御なのだ。
ここに、堅塁の堅塁たる所以がある。
今や、大中部は、全世界の創価の同志が仰ぎ見る、勝利の一番星となった。
わが大中部の友よ!
勇気と行動の先駆けの光を、二十一世紀の大空に放ってくれ給え!
一番星が光り始め、今日も壮大な星々の物語が幕を開けるように、我らが中部の大勝利の完勝の物語を始めてくれ給え!
中部、中部、わが中部よ!
厳然と、戦い、勝ってくれ給え!
皆の心に、勝利の希望を与えてくれ給え!
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