Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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希望の新天地・第二総東京  

2004.3.12 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

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4  本年は、懐かしき戸田先生とご一緒に、男子部の人材グループ「水滸会」が、奥多摩の氷川で初の野外研修を行ってから今年(二〇〇四年)で五十周年になる。
 氷川に続いて、その翌年(一九五五年)の野外研修は、わが第二総東京が舞台と一体である山梨の河口湖、山中湖畔が舞台であった。
 まさに、この第二総東京・山梨の大地こそ、二十一世紀の鳳凰である青年たちが自身を錬磨し、勝利の大空に雄飛しゆく、歴史輝く天地であったのである!
 思えば、河口湖畔の青年部の研修の時であった。
 戸田先生に、ある幹部が「故郷へ錦を飾りたい。まだ自分は錦がないけれども、どうしたらいいか」と聞いた。
 ところが、その一言を聞いた途端、先生は笑みを消し、激怒して言われた。
 「広宣流布のために戦う姿が、学会の幹部をしていることが、最高の錦じゃないか! あらゆる次元から見て、これ以上の錦はないのだ」
 世間の名声が何だ! 評判が何だ! 地位が何だ! 財産が何だ! 小さな、小さな「錦」ではないか。
 師の叱咤は、青年たちの胸中を激しく揺さぶった。いな、境涯を激震させたのである。
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」とは、あまりにも有名な蓮祖の御聖訓である。広宣流布の大願に生き抜く我らは、全人類の幸福のために戦っているのだ。全世界の永遠の平和のために戦っているのだ。
 これに勝る「錦」はどこにもない。その栄誉は、三世永遠である。
 スイスの思想家ヒルティは言っている。
 「早くから自分自身をこえて、自分だけのために生活しないということが、青年を向上させ、強健にして、事に屈せぬ力を与える唯一の道である」(『幸福論』草間平作訳、岩波文庫)と。
 五十年前(一九五四年)の氷川での研修のころは、多摩方面の学会員は、微々たるものであった。しかし、「すべての勝利は自分に勝つことから始まる」との決意で、難渋の道を歩きに歩いて、戦い開いていった第二総東京は、今や人材また人材の広宣流布の大波となって広がっている。
 武蔵野、小金井、立川、八王子、秋川、青梅、学園、村山、町田、日野、府中、調布の十二総区が、山梨と共に、がっちりとスクラムを組み、世界が感嘆する正義と人道の大城となったのだ。
 私は、今、東京二十三区と第二総東京が一体の、ここ大東京で命を張って戦っている。
 大東京の戦いを、日本中の、いな世界中の友が見つめているのだ。そして、皆が大東京の活気ある法戦の実像を感じながら、勇気を湧かせているのである。
 大東京の勢いに触れて、全国の、さらに全世界のすみずみに電流が走っているのだ。
 第二総東京には、深き深き、その責務があることを忘れまい。
 勝つことだ! 大東京は、断じて勝つことだ!
 なかでも、創価の中心のなかの中心たる使命を帯びた第二総東京は、わが広布と勝利の歴史を飾りゆく新天地なのである。
 「教育」と「文化」と「平和」の無限の希望の新天地よ!
 そして、偉大な広宣流布の創価の新天地よ!
 第二総東京、万歳!
 第二総東京に栄光あれ!
 第二総東京に勝利あれ!
 第二総東京の同志に、長寿と無限の幸福あれ!
 我らの完勝の勝鬨こそ、未来を決定する祝福だ!

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