Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創価三代の城・大東京  

2004.3.8 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

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5  「現存する悪を絶滅し得る唯一の合理的手段が、民衆の宗教的自覚の刷新にある」(前掲『大トルストイ』3)とは、トルストイの不朽の宣言だ。
 邪宗門の迫害が続いていた一九八二年(昭和五十七年)の年頭、私は目黒に走った。その夜、日記に、私はこう記している。
 「僧の悪逆には、皆が血の涙を流す。此の世にあるまじきこと也。多くの苦しんでいった友を思うと、紅涙したたる思いあり。御仏智と信心は必ず証明される」
 広宣流布の本陣・大東京を盤石に固めたい!
 私は今、その一心である。
 大聖人の御在世には、鎌倉が日本の中心であった。
 その鎌倉に住む弟子への迫害は熾烈を極め、「千人のうち九百九十九人が退転した」(御書九〇七ページ、通解)といわれる。
 首都には権力が集結する。だからこそ、権力の卑劣な魔性の働きも強い。
 ここで戦うことは、「三類の強敵」との決戦を宿命づけられているとは、恩師の言葉であった。
 「悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」と、大聖人は不動の大確信で、悠然と、この御聖訓を叫ばれた。
 ありとあらゆる敵の軍が群れをなして襲いかかってくる時こそ、「仏になるチャンス」との御断言の一書である。
 「嫉妬は火のように最高所を狙う」(田中秀央・落合太郎編著『ギリシャ・ラテン引用語辞典』岩波書店)とは、古代ローマの有名な歴史家リビウスの明察であった。
 学会も、どれほど数多くの嫉妬の攻撃を受けてきたことか。これもまた、わが学会が、宗教界の偉大な王者となった実証なのである。
 アメリカの人権運動の指導者キング博士は、信頼する同志に呼びかけた。
 「団結は今、最も必要なことである」(「第一回モンゴメリー改良協会大衆集会演説」山本将信訳、梶原寿監訳『私には夢がある M・L・キング説教・講演集』所収、新教出版社)
 「われわれは正義と平和の目標に向かって、情熱的にかつ仮借なき仕方で戦って行こう」(「新生国家の誕生」梶原寿訳、同前所収)
 大東京の同志よ! 同志よ! 同志よ!
 猛然と立ち上がれ! 勝って、勝って、勝ちまくれ!
 東京完勝の大旗を、堂々と世界に掲げ抜くのだ!
 私たち夫婦は、毎日毎日、大切な、わが大東京の同志の健康と長寿を、祈りに祈っている!
 大東京の同志の勝利、勝利と、所願満足の人生であることを、祈りに祈っている!

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