Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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わが大切な団地部の友へ  

2004.1.29 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

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6  海外でも″団地部″の方々の献身は、目覚ましい。
 昨年(二〇〇三年)、香港で「新型肺炎SARS」が流行し、ある団地では三百人以上もの患者が発生した。最も罹患者が出た一棟は、全住民が隔離され、周囲からも極度に避けられ始めた。住民は病気の恐怖に加え、無理解な風評に苦しめられた。
 そのなかで、この団地に住む地区部長は健康を保ち、「勇気があれば必ず道は開ける」との学会指導を胸に、友を明るく激励し続けた。
 そして団地の″スポークスマン″の使命を担って、報道機関の取材を受け、住民の声を積極果敢に代弁した。感染予防と保護政策を願う真摯な主張は、あらぬ誤解を氷解させ、正しい理解と共感の波を起こしていったのである。
 「虚偽や苦痛や禍いはそのまま続くものではない。人間の魂はそれらに挑み、打ち勝つことができる」
 このインドの大詩人タゴールの確信が思い起こされる。
 正義の我らは、威風堂々と打って出て、大いに人と会い、語りまくり、しゃべりまくることだ。「声仏事を為す」である。
 創価哲学は――
 「幸福の哲学」である。
 「歓喜の哲学」である。
 「連帯の哲学」である。
 「平和の哲学」である。
 そしてまた創価哲学は――
 「極善の哲学」である。
 「破邪の哲学」である。
 「栄光の哲学」である。
 「勝利の哲学」である。
 大聖人は、「其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ、仏種は縁に従つて起る」と仰せになられた。
 団地は一つの「世界」だ。わが団地こそ、広宣流布の壮大な建設のモデルである。皆様方は、団地という「我らの合衆国」の喜びと繁栄と安穏を担い立つ賢者であられるのだ。
 頭を上げよ、胸を張れ!
 今日も、戦いに勝ちゆけ!
 君よ、あなたよ!
 断固として「勝利博士」に!
 「幸福博士」に! そして「喜びの博士」として、悠々と生き抜かれんことを!

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