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日蓮大聖人・池田大作

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一念  

小説「人間革命」9-10巻 (池田大作全集第148巻)

前後
28  一月三十一日の本部幹部会では、一月度の折伏成果は、一万五千七百十七世帯と発表された。大阪支部は三千三百八十九世帯で、全国十六支部の第一位となり、二位の蒲田支部二千七百七十二世帯を、はるかに引き離した。堺支部も健闘し、五百二十四世帯で十二位である。
 ここ一カ月の間に、関西には、約四千世帯の新会員が、新たに広宣流布の戦列に加わることになった。
 その会員の一人ひとりが、真の信心に目覚めていくならば、十人分、百人分の力が備わり、自発・自立の人になりゆくことを、彼は祈りに祈った。
 ″まず、これで教学は軌道に乗ったとみてよい。折伏活動も、波に乗り始めた″
 山本伸一は、意図していた一月の目標が、ほぼ達せられたと、わが胸に納得した。そして、関西の大いなる飛躍のために、弘教の大波を、ぜひとも起こさなければならぬと心に期していたが、その時期は、まだ早いと判断した。若い彼は、逸る心をじっと抑えた。
 彼は、会員一人ひとりに対しての、真心の指導の徹底を、全幹部に強力に促した。

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