Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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弟子の道 使命の道

2003.11.6 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

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6  向上か、堕落か。
 建設か、破壊か。
 真実か、謀略か。
 人間か、畜生か。
 勝利か、敗北か。
 憤怒の海の彼方に、崩れざる、永遠に没落なき君の生き抜く天地が見えるはずだ。
 外の世界よりも、内の世界は、さらに無量無辺の世界だ。人生は深い。深く価値を見つめ、価値を活かして進むのだ。
 哲学なき人びとは、内面を忘れて、外面だけを追いゆく人生になってしまった。人生にとって最も大事なのは、内面である。
 ビクトル・ユゴーが叫んだ如く、大空より広いものは、人の心である。
 真実の道! それは、今、君が歩んでいる道だ。
 その道から逃げるな!
 決して自分自身を欺くことがあってはならない。それでは、ただ後悔と不幸の迷路に流されてしまうからだ。
 真実の信仰は、苦しい時の神頼みではない。永遠に生き抜き、永遠に自身の全世界を解放しゆく、自分自身の勝利と幸福のためなのだ。
 「御義口伝」には「師子吼」の深き意義が示されている。「師とは師匠授くる所の妙法」「子とは弟子受くる所の妙法」「吼とは師弟共に唱うる所の音声なり」と。
 いい加減な信仰が何だ!
 いい加減な宗教が何だ!
 いい加減な政治が何だ!
 いい加減な脅しが何だ!
 君よ、君の信念に、真剣に取り組んでいくことだ。そこにのみ、天才の如き才幹を発揮する、無量に楽しき自分自身の人生が見えるからだ。そのなかに詩があり、文学があり、哲学があり、劇があり、勝利の舞があるからだ。
 マハトマ・ガンジーは訴えた。
 「人間が利己的にして、他人の幸福を顧みざれば、禽獣にも劣っている」
 「同胞のために働けば働くほど、人はますます偉大なる者となる」(佐野甚之助『ガンディと其思想』立命館大学出版会)

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