Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

広宣流布の勝利の大船 大四国に轟く

2003.10.15 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

前後
9  私が若き日より暗唱していた、ドイツの革命詩人ハイネは歌った。
 「ぼくは革命の子だ」「ぼくは全身、よろこびと歌、全身、剣と焔だ!」(井上正蔵訳『ハイネの言葉』彌生書房)
 数年前、私は、青年のためにと、この言葉を揮毫した。その揮毫が、四国で開催された「桂冠詩人展」で、展示されたこともある。
 詩心とは、社会の不条理や不正を許さない、「人間としての魂」にあるのだ。真の詩人とは、断固として邪悪と戦いゆく、勇敢なる精神の革命児でなければならない。
 おお、わが四国の同志よ!
 アメリカの大思想家エマソンの言葉を、君たちに再びの感謝を込めながら贈りたい。
 「吾々の記憶に於ける最善の日は何であるか。真に友人と名づくべき友に遇ったその日こそそれである」(『社交及孤獨』戸川秋骨訳、『エマアソン全集』4所収、国民文庫刊行会)
 この一生を正義のために断固と戦い抜いた人が、正義と幸福を勝ち取ることができることを忘れまい。
 卑しき売名の奴隷などになるな! 同志を裏切って、因果の懲罰を受けるような人間になるな! 不正への怒りもなく、臆病者になって、野良犬のごとき敗北の無残な人生を送るな!
 “不正への怒りなくして、真の正義はわからない”“臆病、優柔不断は悪である”との、「現代のソクラテス」と言われたフランスの哲学者アランの洞察を忘れてはならない。
 これが仏法に通ずる教訓であるからだ。

1
9